7 現在と今後

現在のお茶会メンバーにはほとんど初期メンバーに近い方が数名おられ、最も古いところではkunnyさんが発足年の1993年7月に初参加されており、翌年にはMIKITOさん、maetaccqさん、さらにhideさん、aiharaさん、tamaさん、Sさんらが続いて、その次の時代にはducaさんも登場されましたが、こんなにも長いお付き合いになろうとは思いませんでした。

お茶会開始以降はWさんはじめ、新しい顔ぶれも徐々に加わり、CCQ も新たなフェーズを迎えたようにも思います。
来年(2023年)は30周年ですから、初期メンバーとは互いに人生の半分前後をお付き合いいただいたことになり、そのうちの幾人かは独身時代から知ってるわけで、こうして振り返ってみてあらためて「シトロエンは人の縁」を実感するところです。

最近の特徴としては、当然ですがメンバーの世代が上がり、これははっきり言ってしまえば高齢化でもありますが、なんとなく感じるのはこの世代のほうがむしろ情熱的で、好きなことに打ち込むパワーもある種の若者より勝っているような気もします。
今の若い方の多くは、クルマなんぞにはもうときめかないのだそうで、現行型のシトロエンに乗っている人達も、車を買うにあたって軽いノリでおしゃれな車を選んだだけという気配です。よって熱烈なクルマ好きというわけでもなく、シトロエンが引き起こす悲喜劇やウンチクを語る我々のようなオーナー層とはまったく違うようです。
それだけ車の信頼性が飛躍的に向上し、だれもが不安なく乗れるようになったことは正しい進化と言わねばなりませんが、代わりに何か大きなものを失ったことも否めません。人も企業も時勢には逆らえないのでやむなきことではありますが。

大事なことが後になりましたが、創設ならびに初期段階で大いに尽力してくださった巨匠は、80代後半になられる現在もすこぶるお元気で、たまに電話でお声を聞きますが、巨匠と電話で話すと、なぜか昔はじめてした「あの時」の感じが今でも生々しく蘇り、まるでタイムスリップしたような懐かしい気持ちになります。
巨匠もよほど最初の電話が記憶に残っておられるようで、そのときのことを必ず「懐かしい」と言われるので、こちらもなんだか恥ずかしいようで…苦笑いするばかりです。
所有される古いシトロエンたちも健在なばかりか、新しいC3も購入されてお楽しみの様子で、いつも驚かされるばかりです。

私自身、最初のCXを買ったのがたしか1988年ごろで、考えてみればオーナーとしては34〜35年、それ以前の冒頭にも記したCCJの方とのお付き合いも含めると、約40年間シトロエンと関わっていることになりそうで、そんな自分にも驚きます。
現在のシトロエンは9台目ですが、この中には自己最高記録で19年間所有したXmがあり、それがなければもう少し増えていたかもしれません。2CVにも2台乗りましたが、これらはハイドロ車と同時所有でしたので、30年以上ハイドロライフを送り、現在は本当に初めてハイドロ車のない生活をしている状態となりました。

それでも自分が運転できるかぎり、シトロエンに乗り続けていくのは間違いありません。
なぜなら、もうこの歳で、長年染み付いたものを捨て去っていまさら方向転換するなんてできませんからね。