SUNNY FRENCH MORNING in Highlandに参加してきました

7月18日~19日に長野県にある女神湖野外音楽堂で開催されましたSUNNY FRENCH MORNING in Highlandに参加してきました。初代C3に乗られているAさんが過去数年間にわたり個人的に開催されており、最初は東京都の青梅のホームセンター駐車場から始まり、2年ほど前から昨年7月までは雪の心配のない5月〜10月に同地で開催されてきました。しかしながら主催者の転居にともない、1年に1回の開催となったものです(7月以外は茨城県笠間市のあたご天狗の森公園にて開催中)。

ここ女神湖はフレンチブルーミーティングの会場であった車山高原からもそう遠くない場所にある高原の人工湖で、隣接して野外音楽堂と芝生の観客席が設けられています。

私は7/19(日)に参加したのですが、当日は時折日が陰りつつ良い天気に恵まれ、高原のさわやかな風の中に集まるフランス車を見ることができました。

主催者がC3に乗られていることもあり、参加車両はシトロエンが比較的多めですが、フランスの3社以外にも英国やイタリアの車なども参加されており、彩りを添えていました。

CCQからはAEさんが参加され、T夫人も向かわれていたのですが、3連休の大渋滞に阻まれ残念ながら途中リタイヤされました。初日と二日目それぞれ130台、110台くらいの参加車があった様で、ロケーションも素晴らしいですし、フレンチブルー(アロンフランセ)の代わりにもうこれで良いのでは?と思う感じでした。

会場は音楽堂のステージに椅子を並べて車を眺めることができます。高原なので日差しは強く、外にいると暑いので助かりました。

皆さんが持ち寄ったお土産。参加されている方が関東〜東海〜北陸〜関西と幅広いのでお土産もバリエーションありました。右側は参加者が持ち込んだミニカーのシトロエンディーラー。

こちらにはBX,GS,CX,2CVなどが止まってました。GSブレークは数年前に中古並行で入ってきたものを購入されたそうで、現在だいぶ修理が進んできたそう。これから内外装も手を入れていく予定とか。エンジンルームにはタイヤの浮き輪(笑)。

DS9が2台参加されていました。デビュー時にヨーロッパでの発表時にオリジナルDSオマージュのCピラー上部にスモールライト?が点灯しているのが印象的でしたが、日本仕様は法規制の影響で使用できないらしいです。ただ、左の車は導入初期の車らしいのですが、そもそもスモールライトのユニットが付いた形跡がなく、不思議な感じでした。こちらのオーナーはDS9クラブを立ち上げ準備中だそう。

今回は英国車が比較的多く参加されていました。バンデンプラのハイドラガスサスペンションは興味ありますね。右側のサーブは同地でゆるゆるミーティングという車イベントを毎月行っているNさんでした。

尚、帰り道、佐久に入ったところで私の車がオーバーヒートしてしまい、積載車のお世話になることになってしまったのは残念な限りでした。原因は冷却水が通る樹脂製配管の劣化によるクラックらしく、経年車としては仕方ないところですね。幸い予備部品を整備工場が所有しており、1週間程度で復帰したのでほっとしています。

(おまけ)途中の駐車場にて。ふもとから一気に登ってきて広がる雄大な景色はホッとするものがあります。ここから女神湖まではあと少し。この時点ではオーバーヒートの兆候はなかったのですが、、、

湿式タイミングベルト

タイミングベルトの交換は、一般的にも軽くはない課題ですが、C3にはさらに固有の問題がありました。

搭載されるのは1.2L−3気筒ターボ PureTechエンジン、プジョーやDSなど幅広く使われるエンジンですが、タイミングベルトは湿式というエンジンオイルの中で動作する構造で、その耐久性は当初10年12万km(一説には20万km)などと謳われていたのが、徐々に下方修正され現在ディーラーでは5年9万kmの交換を推奨しているとか。
日本車だったら大失態でしょうが、シトロエンでは特に珍しくもない話です。

固有の問題とはベルトがオイルで膨張し、そのクズがエンジン内部を回ってストレーナー等を詰まらせる場合があるとかで、早めの交換が推奨されているようですが、乾式タイミングベルトより交換作業の難易度が高いとのこと。

我がC3は現在9年目、走行46000キロを超えていますが、記録簿にも交換された記述はなく、古いベルトが今もエンジンオイルの中でぐりぐり回っていると思うと、5年のところがおよそ2倍だから、普通に切れる心配もあるし切迫感が増してきます。

入梅の頃だったか、Sさんがご自身のパーツ類を海外発注されるというので、夏に向けてエアコンフィルターを交換すべきだろうし、その他オイルフィルター類も必要だから、相乗りさせていただく相談をしていると、「タイミングベルトも注文しなくていいんですか?」「そうですねぇ、、じゃあ」「だっらたVベルトも交換したほうがよくないか?」「そうですねぇ、、じゃあ」となって、これらが注文リストに加わりました。

タイミングベルト交換セット/Vベルト/エアコンフィルター/オイルフィルターなど

いっぽう、ducaさんによると交換には専用工具が必要とのことで、こちらはducaさんに探していただくことになり「安いが、ちゃんと使えるもの」というのをAmazonから購入。

部品も揃い、専用工具もゲット、というわけで主治医殿へ交換作業の話を持ちかけると、少し調べてみますねとなり、その後、湿式ベルトの交換は経験がないから今回は難しい、、とのこと。
この主治医殿は、昔はシトロエンディーラーのメカニックだった人で技術面の不安はないものの、シトロエンを離れて年月も経っているし、作業環境および時間的な制約などを考え合わせて、やむを得ない次第となりました。
というわけで、工場の目処が立つまでひとまず棚上げにするところですが、タイミングベルトばかりは「切れる=ご臨終」だから、ゆったり構えるわけにもいきません。

タイミングベルト交換用の専用工具

その他の工場も、湿式ベルトの交換はあまりやりたくないようで、最後の最後はディーラーに依頼するしかないのでは?という意見も聞こえはじめますが、そうなると揃えた部品類はムダになるし、純正部品+工賃となれば安くはないだろう、、、そのあたりをAIに聞いてみたら、やはりそれなりのまとまった額になりそうで悩みは深まるばかり。
そんな折、Sさんから「あのエンジンはリコールがあったはず、、」と教えられ、翌日ディーラーへ問い合わせることに。

果たして「該当している」とのことで、まずは状態を確認させて欲しい、交換するか否かはその結果しだいとのこと。
例によって、ディーラーは何をするにも予約制だから、すぐに予約をして一週間後に赴きました。
フロント担当者によると、ベルトのチェックに要するのは約10〜15分、交換の場合は部品を発注するため日を改めての入庫となるが、異常なしの場合はこのまま引き続いてコンピューターの書き換え(約一時間)となります、よろしいでしょうか、とのことで車は工場に連れて行かれました。

それから15分経ち、30分が過ぎていったから「さては、異常はナシで、コンピューターの書き換え中なんだろう、、」と思いつつ、たまたま仕事の帰りということでSさんも来られて、お茶を呑んだりDS No8を見たり、プジョーのショールームを眺めたりして過ごしましたが、そろそろ1時間になるという頃、担当者が戻ってきて「ベルトを交換させていただくことになりました!」というのを聞いて、思わず目がパチクリなりました。

なんでも、ベルトの状態そのものは異常はなかったけれども、年式からいっても交換のほうがご安心かと思いますので、、という口上で、さらにその場で作業日の予約まで促されて、8月に入ってからの作業に決定。
ひとまず安堵のはこびとなりました。

それは結構だったけれど、作業効率からいっても、Vベルトやウォーターポンプの交換は併せて依頼したいところだけれど、ま、最大の懸案であったタイミングベルト交換をリコールでやってもらえるだけでも、大いにラッキーだと思わねばなりません。

ちなみに、湿式ベルトの状態を見るには、専用ゲージを用いて厚み(幅?)などから判断するようで、7月お茶会の席でducaさんが徐ろに取り出されたものは、その器具を2種自作!?されたというもので、いつもながらびっくりです。
「ベルトの幅が16mmだから、1.62mmに仕上げました」とのことですが、「リコールで必要なくなったから、これは差し上げます」と云われるので、せっかくなのでありがたく頂戴して帰りました。それにしても、金属を切ったり曲げたりして0.2mmの精度を出す技術とはどういうものか、まったくナゾです。

左;市販の専用工具 右;ducaさん手製の工具2種

ところで、そんな湿式ベルトの技術的意義は何なのかAIに聞いてみると、乾式より摩擦が少なく、燃費や静粛性を向上させるから静かで滑らか、オイルが潤滑・冷却を兼ねるため摩耗を抑え効率を高める、ベルトが伸びないからタイミング精度が高い、軽量で慣性が小さい、、等々とのこと。

たしかにこのPureTechエンジン、回転が非常に軽やかでパワーもあるのが特徴で、そこは納得できるけれど、燃費は特に優れているとは思えないし(ゴルフ7の1.2ターボのほうが明らかに上)、一長一短でなく一長二短というぐらい?
では湿式ベルトはよほどの欠陥か?というと、そう目くじら立てて非難するほどでもないだろう、、というのが正直なところでしょうか。

探せば交換できる工場もなくはないようだし、いわゆるオーナーの覚悟と忍耐を問われるような重大深刻なものではないし、意外に魅力的なエンジンフィールの代償としては、まあ許せる範囲じゃないかと思います。
交換が済んだら、またご報告します。

↓オマケ

DS No8 大胆な姿が目を引かずにおかない高級車 床一面バッテリーが占めるEVであるため、かなり床が高いようです。
ホイールは21インチで、相対的にタイヤが大きく室内が薄いような印象
パッと見るとエアクロスかと見紛うほどボリュームのある現行C3
ベルランゴはマイナーチェンジ後、リアのダブルシェブロンが無くなったんですね!
同型異車がいるのだから、とくに必要なのでは?という気がしますが、、なぜだろう?

パーツの選び方

6月も残り数日というある日、C3で買い物に行くため走り出したところ、ん?なにかヘン!、、と思ったら、エアコンの風がまったく出ていませんでした。
赤信号で、あれこれやってみるものの、吹き出し口はしんと押し黙ったようで、止まっているものはどうやったって止まっており、このままではとても耐えられないから、ひとまず自宅に引き返すことに。

ガレージに戻り、エンジンを再始動したり、エアコンスイッチを切ったり入れたり、風量を最大最小に変えてみたり、いろいろやりましたが全部ダメ。ducaさんに電話してみたものの、すぐに打つ手は無いらしい気配で、「では、バッテリーのターミナルを外してみましょうか?ほとんど変化はないとは思いますが、、」といわれて、それを実行する事に。
ちなみにバッテリーターミナルを外す際の注意点は、エンジン停止から5分以上おくことなど、注意点がいくつもありました。

しかし、結果はまったく変わらず、頑として風は出てきません。液晶パネルの操作はできるし、音と振動からコンプレッサーがON/OFF作動していることもわかり、シンプルに風が出ていないという事のようです。
AIに状況を伝えてみると、ブロワーモーターの故障だろうという見解が有力で、あとはヒューズ切れなどの可能性もあるとのことですが、まず主犯はブロワーモーターだろうと思われました。

で、さっそくネットで部品検索してみると、あることはあるし、エアコン無しは人一倍ガマンできないから一日でもはやく欲しく(このとき少しパニクってもいて)勢いでポチッとやりそうになりましたが、、、MAYLEやNRFの新品、純正の中古などがあり、どれにしたものか迷ってしまい、せめて夜まで考えるべきと自分に言い聞かせました。
こういうときはSさんに聞くのが一番と思うけれど、連絡が来たのは夕方になってからでした。

これと並行して、主治医さんにも連絡を取った結果、退社時に寄っていただくことになり、その間も数回ガレージに行ってはエンジンを回してみたりしたけれど、まったく変化はなく、いよいよ故障は確定といったところでした。
その後、19時過ぎに主治医さんが到着されて、とりあえずちょっと見てみましょうというわけで、この方が運転席に座ってエンジンを始動、私は助手席に回って乗り込んだところ、なんたることか冷風がサーッと出てきて、エエエ!となりました。

まだ何ひとつやったわけでもなく、ただエンジンを掛けただけで、これぞ主治医の神通力!、、かどうか、ともかく風は復旧し、それから数日経過しましたが、今のところ何事もなかったかのように動き続けています。
10日近く雨が降り続いたあとでもあり、梅雨独特の高湿度が電気的になんらかの不具合を発生させたのか、、わかりませんが、ブロワーモーター自体も問題を抱えているのかもしれないから、これで解決とは考えずに、Sさんのご協力を得て海外へ部品発注していただくことになりました。


ここからが本題ですが、
Sさんの部品検索の実力はというと、そこらのプロでもなかなか及ばないほど正確を期していて、適合や部品番号の一致はもちろん、オーガニゼーションナンバーだなんだと、あらゆる角度から裏を取り、その上で比較検討、送料を含む最良最安であろう結論を探し出されます。

最安というのは、Sさんの場合ただ安いものを探すのではなく、メーカーの評価を調べられ、店舗の信頼性まで考慮に入れた総合的な判断であり、その上でこのあたりならというものを提案していただけるのは毎回驚かされます。
こちらとしては有り難いやら申し訳ないやらですが、およそ自分でできることではないから、どうしても頼りにしてしまいます。

ちなみに、今回発注したのはKAMOKAというブランドで、二転三転してこれに決したものですが、ポーランドのメーカーとのこと。
Sさんの部品選びで感服するところは、有名ブランドと言っても過度な信頼はしない、かといって安さだけを求めて「安物買いの銭失い」にもならぬよう、双方程よいところを狙って、ご自身の経験もふまえて慎重に吟味されるところです。

C3のブロワーモーターといっても、いくつものメーカーがあるようで、中にはロロという可愛い名前のメーカーがあったり、ミート&ドリアという、およそ車の部品とは思えぬ美味しそうな名前であったり、実にさまざまです。
最近はメーカー選びで迷うとき、AIも活用されているようで、私も見せてもらいましたが入力したメーカー品からAIのオススメ度などを表示、寸評まで添えられており、すごい時代になったものです。

Sさんは、純正にこだわってむやみに信頼することは、少なくともフランス車においてはほとんど意味をなさないという考えで、その豊富な経験によれば純正より品質や耐久性に優れる製品は珍しくない由、裏を返せば純正の品質があまりアテにならないということのようです。
よって、純正をあまり信頼せず、ブランドの有名度にも頼らず、それでいてむやみな最安志向でもなく、費用対効果の最も妥当なところを狙うのがSさんの部品購入の絶妙ポイントで、ご自身でも様々なメーカーのパーツを使っての失敗と成功、純正を含むパーツの真実が経験値として積み上がっており、その肩に力の入らない、柔軟な判断は恐れ入るばかりです。

さらには送料についてのチェックをかなり入念にされるから、モノは良くても、「送料が高すぎるからこの店はやめた」ということが度々あり、また、場合によっては国内で注文したほうが良策であるなど、適宜、変幻自在かつ合理的な判断を示されます。

さて、このブロワーモーター、純正品(VALEO)を普通に買えばだいたい10万円ぐらいするらしく、中古品は有名な解体ショップで走行10万キロ近い車体から外したものが2つありましたが、価格はどちらも26,000円強(送料別)で、そんなに走った車から外してこの値段で売るのか!とも思いますが、新品の1/4と思えば買う人もいるのかもしれません。

国内のネットショップにあったマイレ製は22,000円(送料無料)ほどで、純正とは比較にならないほど安いのですが、今回注文してもらったKAMOKAはなんと7,000円ちょっと(新品・送料込み!)という信じられないものでした。
場合によっては関税が掛かる可能性があるなど、そのあたりもすべて細かく手許の情報をクリアに伝えていただけるから、そこまでされなくてもと思うほど。
Sさんの部品に関してはまだまだあるのですが、長くなるのでこれくらいにします。

その後、C3のエアコンはごく普通に動いており、再発の不安はあるけれど、そのうち部品も届くだろうと思うといくらか安心です。

うわ!

NISSANのキックスという車がモデルチャンジしたそうですが、そのデザインに絶句しました。

サイドはまるで、、、窓枠上部を縁取るラインがCピラーあたりで太くなるところ、ルーフ後端がスポイラーへと連なるところ、リアドアからフェンダーに至るあたりでキックアップするところ、ホイールアーチが樹脂パーツで覆われ、その上部も平らになっているあたり、あまりにも、、、

たわいもないこと

春も終わりに近づいた5月半ばのこと、出先で後部座席の荷物を取ろうとドアを開けたら「バキン!」という嫌な音がして、手にもわずかな感触がありました。
何かの偶然か?と思っていたら、二度目があったからよく見ると、C3の外観上の特徴でもあるエアバンプの一部がわずかに変形して角がめくれていて、それがリアのドアを開ける際、フロントドアに干渉していたのです。

ほんらいボディを保護する筈のものが、トラブルの一因となっているのが皮肉にも思えましたが、ひとたび変形したプラスチックは指で押さえたぐらいではどうなるものでもありません。
帰宅後、3Mの超強力両面テープとかいうのがあったから、これを切って差し込んで大型クリップで挟んで一晩、なんとかくっついたものの数日で再びめくれてしまい、次なる手段というわけで木〜金属〜コンクリートまでなんでも使えるという強力ボンドを慎重に流し込んで、再びクリップで挟んでもう一晩置いたら、さすがに今度はしっかり接着されました。

パーツはお高くないようだから、これでダメなら交換すればいいか、、と思っていますが、今のところそれでなんとか踏ん張れています。
以前、製造精度が上がってチリが狭くなったと書きましたが、それが裏目に出て、わずか数mmの異変でも干渉したり不都合が生じるという面もあるようです。


今の2CVが我が家に来てほぼ一年半、あれこれの作業に追われたことと、走行距離が1000kmにも満たないこともあってオイル交換はまだでした。
巨匠Jr.によると、手に入りやすい10W-40を入れているとのことでしたが、交換するならやはり鉱物系で20W-50にこだわりたいから、ネット検索してJDAのSuper Multi Gradeという日本製を謳うオイルをゲット。

今回もducaさんがスロープ持参で駆けつけてくださいましたが、常に不安を伴うジャッキにくらべて圧倒的に安心なのはいうまでもありません。
交換自体は面倒なアンダーカバーもないから、ドレンを緩めて古いオイルを抜いて新油を入れるだけですが、オイルフィルターを交換するには、なんと右フェンダーを外す必要があるとのこと!

「ひえ〜、それをやるんですか?」「やりましょう」とわけでいざ作業スタート。
2CVのフェンダーを外した姿は、写真や工場では見たことがあったものの、自宅でははじめてだったから水木しげる風な姿にギョッとしつつ、細いタイヤがむき出しになるあたりは、どことなく先日見たブガッティを思い起こしました。

フェンダー脱着は簡単といえば簡単というべきなんでしょうが、やはり初見作業では、どこかどうなっているかわからないためスムーズとはいかない難しさもあり、さらにサイドパネルやウォッシャータンクの脱着、ウインカーなどの配線もあるため、やはりそれなりに大変です。
フェンダーを取り払うと、なるほど奥まった秘境みたいなところにオイルフィルターがありました。

その鉱物系の20W-50ですが、好ましい安心感がはっきりと感じられ、非常になめらか、音も角が取れて静粛性も増した感じですが、かといって重くなったとか、回転が鈍くなった、燃費が悪そう、、といったデメリットはまったく感じません。
むしろエンジンの回り方にどことなくクッション性といったら変な表現ですが、エンジン内部に膜のようなものが行き渡っている感じがして、やはりこれが本来の粘度だという感じがあります。

元を辿れば80年も前に遡るエンジンとは信じられない程、乱れもなくスムーズに回るのは驚くばかりで、遥かに新しい世代のエンジンでも、これよりよほどラフでガサガサしたエンジンは少なくない気がします。
ちなみにJDAオイルというのは今回はじめて使用しましたが、白ワインのような色をした見るからにきれいなオイルで、しかもお値段は非常にリーズナブルでした。

2CVネタでもうひとつ、先月、巨匠Jr.が来宅され「遺品を整理していたらこんなものがあったので、、」とのことでミニカー等をいただきました。
手作りなのか、なかなか味があるし、色もオシャレで、タンタンの絵の世界みたいです。
C3のミニカーは実車を受け取ったときに1台いただいていたから2台目、さらにエッフェル塔も。

巨匠は、シトロエンの武闘派として鳴らしておられたけれど、実はこんなものを並べてニヤついておられた一面もあったのかと思うと、思わずクスッとなりますが、じっさい純粋で愉快な方でした。

GIRO DI CALDERASO 2026

今年3月のとある木曜の午後、突如、かつて聞いたことのないような猛々しい、地響きのするような音が近づいてくるから「何事か!」と窓へ駆け寄って外を見ると、なんとカーグラなどで見た覚えのある、戦前のブガッティのような形のクラシックカーが自宅の前を走り抜けて行きました。

青いボディ、むき出しのタイヤ、ドライバーはゴーグルをはめ、昔のパイロットのような出で立ちで、バリバリとあたりの空気を引き裂くようなすさまじい爆音を撒き散らしていくのは、とっさに目の前の光景が信じられないようでした。
あっという間のことで、むろん写真を撮る余裕などありません。

すぐにカーグラはじめクルマに精通したHさんにLINEすると、しばらくして、それはブガッティではなくどこどこの何々だろうという情報が返ってきました。
その後のお茶会でもそのことが話題になり、その車は毎年5月に開催されているイベントの常連だそうで「今年もやりますよ、、」とのこと、Hさんは当然行くようで、朝早いなら御免被りますが、18時からというのでSさんと連れ立って見に行ってみることに。

会場は福岡市のど真ん中の、リッツ・カールトン福岡の奥に隣接するスペースで、そこに1965年までに製造されたクラシックカーが集結しており、だれでも自由に見て回れるというわけで、歴史的な名車の数々を間近に詳細に眺めることができました。

会場の一角は、飲み物や軽食がふるまわれてオーナー&関係者の社交場のような様相を呈していましたが、それでいて一般の入場見学にも開放されているので、それなりの賑わいと熱気がありました。

普段目にすることのない貴重で歴史的な車ばかりが居並び、翌日は熊本県阿蘇に向けて市街・高速・山道を含む280km、さらに日曜日は105kmのコースを走るという3日間にわたるイベントだそうで、果たして全車完走できるのか、、。

普段この手のイベントにはあまり興味が無いけれど、今回はなんとなく上記のような流れもあり行ってみたわけでしたが、その甲斐あって戦前のブガッティの実車を数台同時に見られるなど、大変貴重な体験になりました。

ほぼすべての車にはナンバーが付いており、公道を走ることもできるらしいことも驚きでしたが、多くの車はオイル漏れの心配があるようで、会場の人工芝を汚さぬよう、各車の下には広いシートやトレーが差し込まれているあたり、日頃の苦労や現実が偲ばれます。

Hさんが車に関してタダモノではないことは長年の交際からよく承知していますが、なんと、この日は独自の出場車リストのようなものを準備してきていており、写真と説明文に加えて、余白には直筆で特徴や疑問点などが細かく書き込まれており、強いビル風の吹く中、その資料と相照らすように一台一台(パンフレットには64台と記載)入念に確認しつつ、我々にもあれこれと説明してくれるなど、まさに水を得た魚状態、さながら博物館の学芸員といったところでした。

あれだけ広範に車の詳細を捉えている人物は、あの会場でもそう容易くはいないのではないか?、、と思いました。
ご本人曰く、できることならオーナーに接してあれこれ質問を投げかけたいとのことでしたが、大半のオーナーは社交エリアに張り付いて歓談に興じており、あまり目的は果たされなかったようですが、その微に入り細を穿った問いに難なく答えられる御仁は、オーナーといえどもそう多くはないのでは?と推察されました。

そんなHさんに「この中から一台もらって帰るとしたらどれ?」と聞いたら、一見して地味な4ドアセダンであるランチア・フルヴィア(だったか?)という、これまた渋すぎるアンサーで、へぇぇ!と唸りました。
ちなみにこの車はシトロエンGS/CXに先んじて、1960年代にボビン式のスピードメーターを採用したとかで、室内を覗いたらなるほどそのようなものが確認できました。

私はというと、ベタな答えとは思いつつ、迷うことなくこの色この形のブガッティでした。

私の目には突出して斬新でカッコよく、これ以外にないという完成された美しさにホレボレするし、その色もふくめてコレ!でした。

全体を通じて感心したことは、上記のようにガンガン走ることを前提とした車達であるためか、いわゆる床の間に飾るように過度にピカピカにされたコンクールデレガンス風ではなく、ほどほどに走っている故の野生を保っており、そこが一層自動車臭く、その感じがいかにもカッコいいなぁ!と思いました。

シトロエンが一台もなかったのは残念でしたが、目の保養になりました。

5月お茶会の様子

関東は参加者7台すべてがハイドロという圧巻の光景!!!みなさんのこだわりと情熱にはただただ感動です。
さっそく試乗会が行われたようで、動画なども送っていただきましたが、とても楽しそうでした。やはりC6はカッコいいですね。

…対して福岡は5台中ハイドロはわずか1台、残る2名はハイドロ所有ではあるものの、、めったにその勇姿は見られません。
Kさんが「実は恥ずかしいから上を着てきたけど、、」といいながらシャツのボタンを外されると、中からこのようなTシャツが現れて一同歓声を上げました。Aliexpressにはシトロエン関連だけでもずいぶんたくさんのTシャツがあってびっくり、ぜひ買ってみる予定。
オマケ。お茶会に向かう19時30分ごろ、福岡は関東に比べて日が長い(約40分)ので、この時間でもうっすら明るさが残っています。2CVはリアガラス直前までオープンにもできるし、前だけかんたんにパタンと開けることもできて、この時期は爽快なのですが、それも今のうち。やがて最大の宿敵である夏が到来すればガレージにこもらざるを得ないので、散りゆく花を惜しむ(ではないけれど)お天気が良ければできるだけ乗っています。