
2CVで最もつらいところは、一年の約1/3ほどが乗られないことです。
とくに最近の夏の厳しさときたら尋常ではないから、6月の半ばぐらいから9月いっぱいは長い夏休みです。
よって秋〜冬〜春が季節到来というところですが、かといってそう頻繁に乗るというわけでもありません。
エンジンは、ducaさんによるキャブ上部の分解掃除および入念なセッティングが功奏して快調を保っています。
冬場のセッティングにしましょうか?とも言われたけれど、特に問題ないからそのままにしていたら、ちょっとしたアクシデントがありました。
かなり寒い日のこと、エンジン始動後すぐにチョークを絞り気味にして、暖気もそこそこにゆっくり出発。
ゆるい上り坂の上で一旦停止して右折するのを、ついサボって2速のまま発進したら、勾配があるためあきらかにパワー不足に陥り、ほとんど止まるようなところからウンウン粘って動き出しはしたものの、直後にガクガクと咳き込んで少し機嫌が悪そうでした。
あとは下りだから、、と軽く考えて1kmほど行って幹線道路に出てすぐ、3車線の真ん中で信号待ちをしていると、エンジンが突然止まってしまいました。
あわててセルを回すけれど、掛かる気配はまったくなく何度もトライしますが、セルモーターが虚しい空咳のように回り続けるばかりでエンジンは頑として応答せず、そうこするうちに信号が青になり、左右の車は動き始めてうわぁ~!となりました。
後ろの車が一度だけ「プッ」と鳴らしたけものの、すぐにあきらめてかわしてくれて、交差点前の信号でポツンと一台取り残される事態に!
このとき横には友人が同乗していましたが、幸い左側に銀行の駐車場があり、自分が押すからとりあえずそこに入ろう、わかった、ということになりました。
2CVは軽いから押せばスルスルと動くのですが、それでも友人は迫り来る後続車の恐怖と、人目に晒される恥ずかしさの中で必死に押してくれました。
〜で、これが私の悪いところなんですが、ハァハァ息を切らして戻ってきた友人に、いきなり「どこを押した?」と質問。
「は?」「トランクの面を押したら凹む場合があるから、押すときは押していい場所と悪い場所があって、、」というと「知らんよ、そんなこと!!」とえらく憤慨され、ま、そりゃそうですよね。
というわけで、一息ついてエンジンをかけ続けると、ブ、ブ、ブと反応があり、やがて再始動に成功。
要するに私の操作ミスでカブらせてしまい、その後しばらく走ると元に戻りましたが、ducaさんに報告するとやはり少し調整したほうがいいだろうという事になり、後日微調整をやっていただきました。ガレージの壁には、以前の記録に加えて、冬はどれだけ変更したのかが図入りのメモで細かく書き留められてペタペタ貼られています。
夏の辛さとは対照的に、2CVの冬には独特な心地よさがあります。
ヒーターはエンジンの暖気が足元から入ってくるのがオイルヒーターのようで、これは普通のエアコンでは得られない優しみがあります。

ところがある日、ふと足元を見ると、床に黒い汚いものがゴロゴロ転がっていてびっくり仰天!スポンジのクズらしいのが盛大に撒き散らされており、すぐに掃除機をかけますが、これが数回続きました。
後日わかったところでは、2CVのエンジンルームには紙で蛇腹のダクトが何本もあり、内側には黒いスポンジが貼られていますが、そのうちの古いのが経年でぼろぼろになり、ヒーターの季節になったことで、出口が開いて車内になだれこんできたようです。
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意外なこと。
1月のお茶会は、天気予報では「曇り、夜半には回復」というので2CVで出かけたところ、帰りに店のドアを開くと外は横なぐりの雨でした。
寒さにガタガタ震えながら、意を決して真夜中の雨風の中を走り出すと、車体は突風に煽られて怖いのなんの、、ちょっとした台風を突っ切るようで、緊張しながらなんとか無事に帰り着きした。
また別の日には、やはり予報が外れて、出先で突然の激しい雨に叩きつけられ、ほうほうの体で戻ったことがありましたが、いずれも雨漏りは確認できる範囲ではまったくなく、あんなペラペラの簡素なボディと屋根は簡易な幌を被せただけであることを考えると、これはけっこうすごい事じゃないかと思いました。
とはいえ雨の日に2CVは乗りたくないですが、小さなオモチャみたいなワイパーが懸命に動く様子はMr.ビーン風で笑えます。

これらのパーツは、CCQの古いメンバーであるMさんにいただいたものですが、スペイン製のショックアブソーバー、ブレーキパッド2組など。線のついた方のパッドは「ディアーヌのものではないか?」とのこと。
Mさんについては、[CCQ小史]→[コラム]に「Mさんと2CV」という拙文を掲載しているので、よかったらどうぞ。








































