オリンピック

パリ五輪の開会式では、開始間もないシーンで聖火を手にしたジダンが街中を駆け抜けて行く中に、2CVや複数のDSが出てきて「オオ!」っとなりました。

万一に備えて録画していたので、あらためて見てみると1960年代のパリの風景を表現したのか、ほかにもルノー4やパナールまで出てきて、ほんのわずかのシーンをチェックするのに忙しいことといったらありません。

驚いたことには、その中になんと初代のダルマセリカやクジラクラウンが紛れ込んでおり、これには我が目を疑いました。
何か意図するところがあったのか、ただ単に古い車をエキストラとしてかき集めただけなのかわかりませんが、このシーン、当日の悪天候に比べるとお天気は快晴、どう考えても事前に収録されたものでしょうね。

実際はすでに曇天で、ほどなく無情にも雨粒が落ちはじめ、さらに時間が経つほどにそれは激しいものとなって、その中でダンスを始め必死にパフォーマンスに打ち込む大勢の人が気の毒なほど。
選手たちの乗る船もときに大きく上下に揺れるのがあったりで、きっとDSの乗り心地どころではなかったでしょう。

そんな激しい雨が打ちつける中、フランス人ピアニストのアレクサンドル・カントロフが、ずぶ濡れのピアノで自身もずぶ濡れになりながら弾いていたのは、皮肉にもラヴェル作曲の『水の戯れ』で、なんとも奇妙な光景でした。

一部の演出にはいろいろと批判もあるようですが、随所に散りばめられたそのセンスはやはりさすがでした。

オリンピック」への4件のフィードバック

  1. YouTubeに以下のような投稿がありました。アメリカの車好きな方の投稿です。2024パリオリンピックに来て「古いシトロエンを見た」と投稿しているようです。
    参考までに
    ttps://www.youtube.com/watch?v=mizsesGeDd0

  2. 管理人様
    上記アドレスをテキスト貼り付けしたつもりが、リンクになってしまったようです。可能なら修正もしくは削除をお願いいたします。すみません。

    • お気遣いいただき恐縮です。
      いちおう頭の「h」を外させていただきました。
      動画も拝見しましたが、ディアーヌと2CVが連れ立っていましたね。

      • 2016年にパリ市内に1997年以降に製造された車しか乗り入れできない条例が施行され、順次、厳しくなり、ネオクラシックも含めクラシックカーの乗り入れは困難な状態だと聞きます。ただし、週末特例や時間の特例などあると聞くので、オリンピックのどさくさに、ここぞとばかりに乗り入れた方がいたのかもしれません。もう少しフランス語で情報を検索してみたいと思います。リンクの修正、感謝です。

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