『パリタクシー』

パリを舞台にした、タクシー運転手と老女の触れ合いを描いた映画がよかったのでご紹介。(Amazon Prime)

人生を追い詰められた運転手がお客として乗せることになった老女は、自宅生活をやめて施設に入ることになり、その移動のためタクシーへ乗り込みます。

その車中での何気ない会話から、やがて驚くべき人生のあれこれが語られ、はじめは怒りっぽく無愛想だった運転手もしだいにこの老女に心を開きはじめます。

単なる移動だったものが、求めに応じて寄り道などするうちにそれは数時間に及び、ついには夜も更けて、打ち解けたぶん最後は辛い別れとなりますが…。


車はシトロエンではないだろう…という予測は当たっていて、ルノーのエスパス(たぶん)でしたが、パリで走る姿はなかなかのもので、背景として映り込む街並みの息を呑む美しさ、そしてなにより見る者の心に触れる人生の問いかけが見事。

決してベタベタせず、都会的な制御がかかっていて、さすがはフランスだと唸りました。

2023年フランス製作 監督はクリスチャン・カリオン
※写真はネットよりお借りしました。

『パリタクシー』」への4件のフィードバック

  1. パリが舞台と言うことで見ました。
    シトロエンはほとんど出ず主人公はルノー、プジョーも見ましたが、シトロエンは一度だけC3 が見えましたね。
    バックに流れる曲がオリジナルか有名曲か知りませんがジャズ風の好ましい曲でしたが、そのうちに僕の大好きなエッタ・ジョウンズとダイナ・ワシントンの曲が上手く使われていて、ああこの監督はジャズが好きなんだなと納得。最後は不覚ながら泣いてしまいました。良い映画を紹介していただきました.

    • CCQきっての映画通であるKさんに、そのように言っていただき嬉しいです。
      おっしゃるように音楽も良かったですし、私も最後は涙で画面が見えづらくなりました。
      とても趣味の良い、美しい映画でした。

  2. ご無沙汰しております。
    さて、不定期に上げられるchirac映画紹介も愉しみの一つとなりました。
    今回も例に漏れず、愉しいながらも味のある映画紹介に早速鑑賞に浸りたいと思います。またJAZZ好きな僕としても見逃せないところでもあります。
    余談ではございますが映画にはとんと知識が無い故、K様にもお勧めの映画を教授いただきたいものです。
    駄文にて失礼致します。

    • お久しぶりです。
      シトロエンネタではないので、少々忸怩たるところもあるのですが、そういっていただけると嬉しいです。
      私も映画の知識はなく、いつも娯楽として好き勝手に見ているだけですが、Kさんは映画の造詣も深く、よくオススメ作品を教えていただいています。
      『パリタクシー』は無料で見られる間にもういちど見てみるつもりです。

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