シトロエンC6のクルーズコントロール不作動の解決方法について考える

新潟のcongです。久々の投稿失礼いたします。さて、シトロエンC6のクルーズコントロール・スピードリミッターがオンになったりならなかったりする問題はC6乗りの間では結構有名なネタで色々な解決方法がネット上でも散見されます。私が困ったときによく参考にしているのは英国のfrench car forumとc6oweners.orgですが、後者で興味深いスレッドを見つけました。

「英国のシトロエンカークラブの雑誌「The Citroenian」のC6コラムを書いているMalcolm Bobbitt氏は、ステアリングの電動テレスコピックを前後に動かすことにより、コントロールモジュール(COM2000ウインカースイッチユニット)への接続が再接続され、作動が回復すると指摘しています。」

こちらがそのスレッドです。

http://c6owners.org/plugins/forum/forum_viewtopic.php?5294.15

この件はフランス本国でも認識されているようで、こちらのフォーラム「Auto Matmut」でも、配線の引き回しに問題があることが指摘されています。

https://forum-auto.matmut.fr/forum/CITROEN/C6/REGULATEUR-DE-VITESSE/850984/67#:~:text=Comme%20CITROEN%20n%27a%20pas,tout%20rentre%20dans%20l%27ordre.

また、ドイツのシトロエンフォーラム「andre-citroen-club.de」のC6セクションでは、ハンドルネームHighlander氏が、「ステアリングコラムの下のケーブルハーネスがきつく置かれすぎていることによる接触不良が原因であることが多い。」とも述べています。

こちらがそのスレッドです。

https://www.andre-citroen-club.de/forums/topic/63264-c6-der-tempomat-geht-manchmal-nicht-an/?page=2

そこで、こちらのスレッドの画像のようにステアリングコラムを外してケーブルハーネスをきつく締めているタイラップを緩めたり、接点復活材を使用したりするなどしてCOM2000ウインカースイッチユニットとケーブルハーネスの接触不良を回復させることが効果的なようです。

http://c6owners.org/plugins/forum/forum_viewtopic.php?2743.15

ダメ元で上記方法を試してみたらここ数ヶ月間絶好調です。今のところ自分の場合にはこれらの方法が一番お金をかけずにこの問題を解決できる方法のようです。他の原因による不作動もあるでしょうから、すべてがこれらの方法で解決できるとは限りませんが、「時々不作動になる」といった接触不良が疑われる場合にはきわめて有効だと思われます。
 そもそも、C6はハーネスに余裕がない気がします。例えば、ヘッドライトの配線も余裕がなくギリギリのため、ディレクショナルヘッドライトをオンにしておくとライトの動きと経年変化で配線が切れます。私はディーラーのアドバイスでC5もC6もディレクショナルヘッドライトはオフにしています。

引用:c6owners.org、forum-auto.matmut.fr、andre-citroen-club.de

C5Ⅲハーフレザーシート修理

お盆休みも終わり、今日からお仕事の方も多いと思います。皆様いかがお過ごしでしょうか。さて、10年以上もの間乗っていると車の内装も色々と痛んできて修理が必要となります。私のC5Ⅲはベージュのハーフレザーシート(座面のみ合皮)ですが、乗後車時に擦れて運転席座面の右側が裂けてきました。傷が大きくなる前に地元の内装修理フランチャイズのt◯◯al rep◯◯rさんにお願いして直していただきました。

修理前
修理後

上の画像のように、とてもきれいに直してもらったのですが、1年もしないうちにまた別の部分が裂け始めました。どうしても乗降時に擦れる部分なので仕方がないのですが、お店の説明では、シートのこの部分が合皮なので、とても弱いとのことでした。革と違って耐久性に劣るとの説明でした。そうこうしているうちに、今度はシートのバックレストのサイドサポート上部の縫い目が大きく裂けてしまいました。C5Ⅲのハーフレザーシートはなぜかバックレストが上半分と下半分の境目で電動可倒式になっています。今まで、何年間もずっと前傾状態のままだったシートバックの上半分を誤って電動可倒スイッチを押して起立させた瞬間にサイドサポートの縫い目がパカッと見事に裂けてしまいました。

バックレストのサイドの「 \ / 」の部分が裂けました。修復・全面張り替え後の画像

今度は革を剥がしての修理が必要ということで、県内で一番有名な自動車内装ショップに見積もってもらったところ、革を剥がそうとしても中のウレタンのアンコと革が接着してあり、革が剥がせないので修理不能という答えでした。当時はその答えの意味がよく分からず、なんとか修理できないかと県内の他店を複数訪問したり、画像を添付して隣県の群馬県や富山県の腕に覚えがありそうなショップにも打診してみたのですが、いずれも修理不能という返答でした。途方に暮れて、ふと思いつき、ずいぶん以前に乗っていたXM-Xの革シートが裂けた時に修理していただいた地元のテント・シート店に相談してみました。そうしたら、そのお店も修理はできないけれども、とても腕が良いお店があるから、紹介してあげるということで、近隣の上越市の某テント・シート店を紹介してくれました。そのお店に伺ったら、以前も同じシトロエンC5Ⅲのシートを修理したことあるので、修理可能とのことでした。そのお店で丁寧な説明を受けて初めて分かったのですが、この年代(2010年代)の欧州車のレザーシート(合皮シートを含む)は「表皮一体発泡工法」で製作されているものが多いそうです。「表皮一体発泡工法」とは、金型にセットしたシートカバーの中にウレタンの原料を注入し、発泡させて成形するもので、身体の曲線にあわせた理想的なシート凹断面形状を実現すると共に、高度な乗り心地とデザインを両立できるのが特徴で何より低コストでのシートの生産が可能です。一方、欠点は修理しようとするとシートの表皮にウレタンがくっついてしまっているのでシートの表皮を剥がすとウレタンがバラバラに崩壊してしまい修理不能になることです。

表皮一体発泡工法の概要 (トヨタ紡織のホームページより引用)

私がお世話になった上越市のテント・シート店は、この際ということで、座面もバックレストもヘッドレスト以外全てウレタンのアンコを一から製作し合皮ではなく本革を使って張り替えてくださいました。作業日数たった1週間でしかも諭吉さん10枚+αの激安料金でした。出来映えも画像のように違和感が全くありません。凄い技術です。感謝しかありません。実は、後で分かったことですが、そのお店が知る人ぞ知る超有名店で東京オートサロンにも出品しているお店であり、レ◯ロジャパンのシートの修理の下請けもしているとのことでした。お店のオーナーも全然気取らない気さくな方で本当に良いお店だなと感心しました。しかし、ホームページでは一切そういった実績には触れていません。宣伝するお気持ちがないようです。昨今はネット社会でネットでお店を検索するのを当然と思っていましたが、口コミの力も侮れないと痛感しました。CCQの皆様の住んでいるところからは遠方になりますし、宣伝する意図は全くありませんが、バイクや自動車のシート関係でお困りで地元のショップで手に負えないようでしたら、ご相談をお勧めします。「上越市 テント シート」で検索して出てくるイニシャル「k」で始まるお店です。ただし、このお店でもどうしてもできないことが、あるそうです。それはバイクシートなどのメーカーロゴの再現だそうです。商標の関係でできないそうです。(レ◯ロは下請けをしている関係で可能と聞いたような気が…。) 今回、私の拙い経験でも皆様のご参考になればと思い、投稿させていただきました。猛暑ですが、皆様何卒ご自愛くださいませ。私は遠方在住なので関東お茶会ですら参加は無理ですが、投稿で8月の福岡のお茶会の様子が分かり嬉しい限りです。今後もお茶会の盛会を祈念しております。

C4・C6スピードメーター不点灯DIY修理

C4およびC6のデジタルスピードメーターの不点灯について国内外を問わず安価で修理をしてくれる業者が結構見受けられます。ということは裏を返せば比較的簡単に修理可能な案件なのではと考えて、もし自分の愛車がメーター不点灯になったら「DIYでチャレンジしてみよう!」とGoogleを駆使してネット検索したり、某輸入車に強いショップさんや某シトロエンディーラーさんに聞いたりして色々と調べてみました。自分のための備忘録ですが、アップいたします。間違いや見当違い等ございましたらどうかご指摘ください。

1.最初にメーターを外す方法ですが、これについてはCCQのzews様によりアップされているので私もその通りに行ってみる予定です。貴重な情報提供大変感謝です。

2.次にメーターの分解方法です。上下に2つずつ、左右に1つずつ、合計6つのクリップをマイナスドライバー等で爪を浮かせて外します。

3.そして、基板の実装部品の状態を目視で点検します。私はコンデンサーからの液漏れが主原因かなと考えていましたが、色々と調べてみると多くの場合、画像の赤丸で囲んだ部分が焼損しているそうです。この2個のトランジスタの焼損が原因だそうです。これをハンダ吸い取り器でハンダを溶かして外します。この時に他の電子部品を熱で痛めないように、注意が必要です。

4.交換パーツの用意
交換パーツは左の赤丸については「Vishay Si4431BDY」、右の赤丸については「915055 chip」を準備します。ともにトランジスタです。ネットで検索すると数百円の部品です。業者の修理コストはほとんどが技術料だと推測されます。

(左)Vishay Si4431BDY
(右)915055 chip
海外ではC6メーター修理DIYキットが売られています。

ロシア語でネット検索して探したもう一つの症例です。ネオクラシックなフランス車はロシアや東欧に流れていくらしくディープな修理情報をゲットするためにはロシア語は有効です。こちらの場合は赤丸で囲んだ915055 chipが2つ焼損しているのが分かります。どうもこのトランジスタの品質に問題があるようです。

5.最後に2つのトランジスタを交換してハンダ付けをして、動作確認をして修理完了です。

最悪、修理に失敗したら、高価なので、あまり考えたくはありませんが、中古メーターに換装も考えております。その時心配なのはオドメーターの数値です。ディーラーの話ではメーターと車体のコンピュータ(自分はBSIに記録されているのかなと考えていますが…)と2箇所で走行距離を記録していて、そのどちらかの大きい方の数値になるということです。最悪、走行距離が現車より多いメーターに換装した場合、メーターの距離数が増えてしまうかもです。海外では日本と違ってオドメーターの数値とか無頓着なのか、状況や法律についてはよく分かりませんが、オドメーターの数値を直す方法に少なからずヒットして驚きました。こんなことが簡単にできるなら、メーター改ざんは容易かもしれません。自分の乗っているC6は年式の割に走行距離が少ない車です。購入先を信頼してはいますが、メーター改ざんの可能性がゼロとは言えないのかもと疑念や不安が生じました。また、スピードメーターような重要な保安部品をDIY修理しても良いものなのかという根本的な疑念も生じました。業者に任せてのリスク回避も立派な選択だと思います。
 また、修理が完了しても、問題の根源が解決されなければ、同じ症状が再発するでしょう。今回参考にしたc6owners.orgのスレッドによれば、このメーター基板の焼損は低品質なトランジスタによるもので、その交換で修理完了とあります。しかし、サージ電圧が原因ではないかという予想もあり、サージプロテクタを設置してサージ電圧から保護したりパワーレギュレーターを設置して電圧の安定化を図ることがメーターパネルの保護になりかつ他の車載機器の安定作動にも有効ではというスレッドもあります。C6は電気依存度が高い車です。バッテリーやオルタネーターの定期的な点検・交換、サージプロテクタ(サージ電圧保護)やパワーレギュレーター(電圧安定化)の設置、一昔前に流行ったアーシングなども有効かもしれません。

出典:c6owners.org, YoYo Daiagnostic on YouTube, Drive 2.ru

内装張り替え色合わせの難しさ

7月お茶会の連絡の真上に投稿すみません。さて、1台の車に長く乗っていると往々にして内装がはがれてきたり傷んできたりして張り替えが必要となります。私は1台の車に長く乗る性格上、そういった場面に遭遇することが多々ありました。本当は純正の内張を買ってきて張り替えるのが一番良いのでしょうが、供給終了になっていたり、高価すぎて現実的では無い場合が多く、大抵の場合は町の内装屋さんにお願いして張り替えていただいていました。この時、難しいのが布地の色合わせです。経験者はお分かりだと思いますが、色見本を蛍光灯や日光など色々な光の下で見てみたり、時には色見本を実車の布地に当てて見てみたりしたにも関わらず、実際に張り替えてみると色が合わない(往々にして若干色が明るすぎる)場合が少なくありません。そうやって、何度も失敗して分かったのが、どうも色が合わない原因が「色の面積効果」による錯覚のためらしいということです。同じ色でも小片に塗られたものと大きな面に塗られたものとでは、見え方が違ってくるらしいです。塗面が大きくなると薄い色はより明るく、濃い色はより濃く、強調されるそうです。そこで、ぴったりと色を合わせるには色見本の大きさにもよりますが、合わせたものを基に明度を0.5から1くらい補正(暗い色はプラス補正、明るい色はマイナス補正)すれば良いと聞きました。色見本でよく用いられるマンセル値ですが、下図のように表されます。
例えば、ベージュ「10YR9/2」この場合「10YR」が色相、「9」が明度、「2」が彩度となります。この明度が重要です。明度は数値が高いほど明るい色になります。ベージュのような薄い色の内装の場合、大きな面積になるとより明るく強調されるので、ドンピシャリと思われる色見本よりも明度を1~0.5下げたもの(暗いもの)を選ぶと実際に色が合う場合が多かったように思います。マンセル値が書いてない色見本でも同じ色相で上から明度が高(明るい)→低(暗い)となっているものであれば、1段明度が異なる布地を選ぶのは比較的簡単なことなのかなと思います。また、マンセル値の電子測定器もあるにはあるのですが、価格が税込40万円オーバーでアマチュアには現実的ではない価格です。スマホを使った簡易測定器は安く売られていますが、どうも正確さには欠けるようです。難しいところです。

ベージュの色見本の例、上から明度が9・8.5・8と高(明るい)から低(暗い)となっています。
高温多湿な日本の気候にやられてルーフライナーの裏地のウレタンスポンジが崩壊した結果と思われます。ルーフだけではなくピラーのウレタンも崩壊している場合も多いそうです。ただ、ルーフと違って垂れてこないので崩壊に気づくことはまれです。押すと指の跡がつく場合はかなりの確率で内部崩壊していると思われます。
張り替え後の画像です。布地は前述の方法で私が選びました。施工は業者です。色合わせは比較的うまくいったと自画自賛しております。ピラー・ルーフ・アシストグリップ・サンバイザーの色に違和感があまりありません。

プリンスエンジンの5大疾病(オイル漏れ4連発+高圧燃料ポンプ交換)

C5Ⅲは2010年5月に新エンジン型式5F02もしくはEP6DCT 1.6ターボ直噴エンジン156HP/115KWの通称プリンスエンジンが搭載されたマイナーチェンジモデルが日本発売になりました。私の愛車はまさにこれでLEDポジショニングランプ・手動ファブリックシート・赤クリアテールランプ装備の2011年以降のセダクションモデルと違い、セダクショングレードなのに電動ハーフレザーシートが付いたトラジションモデルとなります。プリンスエンジンはBMWとの共同開発エンジンということで高性能でとても気に入っていましたが10万kmを超えたくらいになって突然トラブルが波状攻撃のように襲ってきました。この6月にやっと下記の4番・5番の修理が完了したので同型車オーナーの参考になればと以下に列挙します。
1.オイルパンのパッキンからのオイル漏れ→パッキンの交換
2.タイミングチェーンテンショナーからのオイル漏れ→タイミングチェーンテンショナーの交換
3.シリンダーヘッドからのオイル漏れ→シリンダーヘッド交換・それに伴って仕様変更されたインテークホースも要交換となり交換
4.オイルフィルターブラケットパッキンからのオイル漏れ→エンジンブロック側とオイルクーラー側の両面のパッキンを交換→オイルクーラー側のパッキンはステランティスでは単独で部品が供給されず(ASSYで70,000円以上)、同型エンジンを搭載する某メーカーのパーツ(単独供給あり)を流用(8,000円以下)
5.高圧燃料ポンプの不調→faultは出ていませんでしたが、1~2日車に乗らないでいてエンジンをかけるとしばらく1気筒が死んでいるような振動が出てしばらくすると収まるというようなことがありました。主治医からは120,000kmオーバーで無交換は珍しいと褒められましたが→高圧燃料ポンプ交換。価格は過去の見積もりで40,000円~50,000円くらいかと思っていたらなんと60,000円オーバーでした。円安の影響による部品価格高騰だったらショックです。
上記のようにプリンスエンジンのお約束のイベントをほぼすべて経験しました。今後200,000kmまで何も起きないことを祈るのみです。また、追加の指摘で左フロントにあるブレーキパッド残量センサーのハーネスの断線(これもXantiaやC5Ⅰ~Ⅲ中期型のお約束だそうです→下図参照)とグローブボックスとダンパーのリンク部分が削れてグローブボックスのダンパーが効かなくなっていることが分かりました。グローブボックスは新しいパーツをオーダーして対応しましたが、困っているのがブレーキパッド残量センサーのハーネスです。ハーネス全交換は大がかりな作業になるのでNGとして、中古パーツを探してきて、中古のコネクター付き配線と断線した配線をギボシで接続しようとしても1本の太い線の中に3本の細い線がある結線なので簡単にはいかず、且つ強度も落ちるようです。サスの上下動で引っ張られる部分なのである程度の強度が必要なようです。どう修理するべきかネットで事例を検索して有効な修理方法について思案しています。主治医曰く、「最近のプジョー・シトロエン・DSはブレーキパッドの残量センサーは廃止の方向で、ハーネスはあってもセンサーの端子を差し込むコネクターの穴がふさがれている車種もあり、放置したらどう。」でした。私もそう思いつつあります。

ハーネス(結線)がコネクター(穴が2つある部分)から切れている状態(中央)となっています
こちらは健康な状態の個体の画像です。上の画像はコネクターの根元から断線しているのが分かると思います。

フラットワイパーゴム外れ

C5Ⅲ純正のフラットワイパーは多分Valeo製だと思うのですが、ValeoのフラットワイパーはBoshとは異なり、スチールプレートが外部に露出しています。 このスチールプレートからワイパー先端より5~10cm程の部分のワイパーゴムが4~5cm程窓とは反対側のワイパー上部にはみ出る形で外れてしまい、その結果としてゴムが外れたスチールプレートと窓ガラスが部分的に薄く接触したらしくガラスに傷ができてしまいました。(そのときは雨だったのでガラスに傷があるのは見えませんでした。後日傷を発見。外れたワイパーゴムを直すのに精一杯で写真を撮らなかったことが悔やまれます。)左ワイパーの先端から5~10cm程の位置の拭き取りがおかしいと感じて、車を降りてワイパーを見てワイパーゴムの外れを発見しました。たまたま3月に整備工場から退院してすぐにそれを発見したため、最初は窓ガラスが凍結して張り付いたワイパーを整備工場の方が間違って動かしたためにそうなったのかなとも思ったのですが、いろいろと精査してみるとそうではなく、何らかの理由でゴムがスチールプレートから外れてしまったのだろうということが分かりました。自分だけかと思ったら他車のフラットワイパーでもまれに起きていることが分かりました。中にはいたずらかと思って監視カメラを設置した方もいるみたいです。実際に「ワイパー外れ」で検索するとマツダCX-8の例にヒットします(○○コムの掲示板)。C5Ⅲのワイパーの保護システムはバタフライ式のワイパー同士がぶつかり合う事態を防止するためか結構過敏でワイパーが凍結して窓に張り付くなどしてワイパーモーターに少し負荷がかかるとすぐに電源供給が絶たれて停止し、車の電源を完全に切って3分間待つか、ヒューズの差し直しをしないとワイパーが復旧できません。そんなことはなかったので、私が思うには、ある一定の条件で窓ガラスとワイパーゴムが接触しているときにゴムが変形してスチールプレートの隙間から外れるのだと推測しています。これがかつてのトーナメント型ワイパーのように複数の爪できっちりワイパーゴムの複数箇所が押さえられているのなら、最悪ゴムの下部が千切れることはあってもスチールプレートと窓ガラスの接触はないのにとも思うのですが、残念なことにC5Ⅲの右ワイパーにはワイパーゴムの脱落防止用?のタイラップ状のクリップがあるのに左ワイパーにはありません。昨今の人件費の高騰で手作業の工程が不可避なトーナメント型ワイパーは工程を自動化しやすいフラットワイパーに取って代わられようとしているようです。フラットワイパーにはValeoタイプとBoshタイプと主に2種類あるようですが、Valeoタイプはスチールプレートが露出、基本リフィール交換不可、Boshタイプはスチールプレートが露出せず、リフィールの交換可など結構仕様が異なります。Boshタイプのフラットワイパーも試してみたいと思っています。

C5ⅡやC6の純正ワイパーブレードには画像のように脱落防止クリップがブレードの左右に付いています
C5Ⅲでは右ワイパーの片側のみに脱落防止クリップがあるのみです。左ワイパーには脱落防止クリップがありません。

5分間の夢

このところ、CCQ内の一部の方の間では「乗り心地研究」が進行中です。
雨天前後や洗車後の不思議な調子の良さ、リフトアップ後に乗り心地がよくなる…といったことは、誰しも大なり小なり経験されたことがあると思います。
有志の皆さんは、その好ましい状態を除電シート、シルキーユニットなどを用いて、人為的かつ継続的に作り出そうという試みだろうと思います(まちがっていたらすみません)。

C5-ACはドバっとオイルが飛び出すそうで、まずポンプであらかたのオイルを抜いてから、リフトアップして残りのオイルを抜き出しします。右はリフトアップによってサスが伸びた状態。

個人的には、VW-Golfの+除電シートの場合は、エンジンレスポンスなどが明らかに好転したものの乗り心地には効果が不明、いっぽうC5エアクロスの場合はあまり変化は看取できませんでした。
ところが、C5-ACのオイル交換のためオイルショップに赴いたときのこと。作業中30〜40分ほどリフトアップしていたのですが、作業が終わり店を出た瞬間。

そのときの乗り心地ときたら、路面の凹凸をすべてまろやかに飲み込むトロントロン状態で、思わず「なんだ、これは!?!」と思うほどの変化が起きていました。
これは「そんな気がする」といった思い込みのレベルではなく、この瞬間はハイドロに並んだ…とさえ思うほどでした。

あまりの嬉しさに、ひとりこれに酔いしれながらニタニタしながら帰っていましたが、時間が経つにつれこの効果はしだいに薄れ、わずか10分を経過したころにはあっけなく元に戻ってしまうという「うたかたの夢」に終わりました。
しかし、はじめの5分間ぐらいは、まさに極上極楽の乗り心地で忘れ難く、このときほどリフトアップによる効果を確信したことはありません。

このことをお茶会の時にducaさんに報告したら、あり得ることだという風に深く納得され「それぞれの車は、条件さえ揃えば、本来はそれだけの潜在力をもっているということですよ」と言われます。
この変化を再現すべく、一つの実験をしてほしいと頼まれました。

車のドアキャッチと、ガレージの水道の金属部分をコードで結んで、一晩置いてから乗ってみてほしいということになり、ようやく使わないコードが見つかったので、さっそくその実験をしてみることになりました。

さて結果はいかに、またご報告します。

いい忘れていましたが、リフトアップや除電の効果は、ハイドロ/非ハイドロは一切無区別はなく、すべての車に該当することです。
ハイドロでもなぜかフンワリ軽やかでゴキゲンな時と、やたらとドシンバタンで好ましくない時がありますが、あれはハイドロ特有の謎の問題かと思っていたらそうではなく、サスペンション全般に共通する現象のようです。ハイドロのほうが顕著にわかりやすいということはあるかもしれませんが。

C5Ⅲフィラーハウジングゴム交換

C5Ⅲのフューエルタンクのフィラーハウジングのゴムは驚くほど短命で、新品に交換しても1・2年足らずで切れてきます。また、このパーツは単独では供給されず、フィラーハウジングASSYのみの供給となり、5,000~6,000円程度の価格となります。値段的にはそれほど高価ではありませんが、このパーツを頻繁に交換するとなると不要なハウジングのみが残ることになり、全くエコではありません。
たまたま、ネットサーフィンをしていてロシアのC5Ⅲオーナーの方が他車のパーツを流用しているのを知り、パーツを取り寄せてみたら、全く同じパーツでした。値段はなんとたった500円です。わざわざASSYでパーツを購入せずともよいということが分かりました。こういった裏技的な知識がとても貴重で、お金と時間のセーブに繋がります。このパーツはシトロエンの他車種のパーツなのですが、元々はキャップレス給油口の蓋になるパーツです。フランス車ではルノーにもこういったパーツの設定があり、汎用パーツではないのかなとも思います。そのパーツをキャップ有りのC5にも流用した設計のためにフューエルリッドを閉めた時のゴムの変形幅が過大ですぐに切れてしまうのではと推測しています。

派手に切れてしまったフィラーハウジングゴム
プジョー・シトロエン・DSのキャップレス車の純正部品がきっちり適合します

C5Ⅲヒーター故障

C5Ⅲのヒーターが徐々に効かなくなり、ここ寒冷地では我慢の限界となり、3月に修理予約をして初夏にやっと入庫できました。昨今、整備業界はどこも多忙なようなので、この際まとめて修理をお願いすることにしました。プリンスエンジンのオイル漏れ、スフィアの交換、足回りからの異音etc
ヒーターについてはサーモスタットかヒーターコアかということでしたが、診断結果はヒーターコアの詰まりでした。詰まったところとそうでないところと温度差が出るので、左右の吹き出し口で温度差がある場合は間違いなくヒーターコアです。プジョー・シトロエン・DS純正のLLCはブルーなのですが、これが黄色や褐色に変色している場合は要注意です。リザーバータンクにはヘドロがたまり、ヒーターコアには粒状の物質がたまり、いずれ詰まります。国産車のLLCに変えるのはシールを攻撃する可能性があるので危ないという意見もあり、本当は無交換仕様の国産車用スーパーLLCを試したいところですが、勇気がありません。次善策ですが、今後は純正LLCを定期的に交換することにします。これを怠ると徐々にヒーターの効きが悪くなって、車種によってはヒーターコアの交換にダッシュボードの脱着が必要となり工賃だけでも相当の高額出費となります。ちなみにC5Ⅲはメーカーの作業手順書にはダッシュボードを脱着してヒーターコア交換とありますが、裏技的にダッシュボードを取り外さずに交換可能ということで一安心です。

登録後たった1年で褐色に変色したC5エアクロスのリザーバータンク内のヘドロ状のLLC
某BMWのヒーターコア清掃後のゴミ(ともに主治医様から見せていただいた参考画像です)

自力でメーター交換しました

C6のメーターが突然消えました・・新品だと20万くらい・修理に出すと6~7万円との回答。ヤフオクで電装屋さんにだせば3万円との情報をいただき、メカ音痴な僕でもパネルを外せるか?色々調べたところ、やれると踏んでなんとか外して修理に発送しました。驚きは翌日のAM先方到着>その日に修理完了発送>翌日には自宅に到着するというレスポンスの速さ。。

その日夜土砂降りだったのですが、ホームセンターまで行き頭につけるLEDのライトまで購入しやる気満々で取り付け作業を開始しました。まあ外すときにコツを覚えたので取り付けはものの30分ほどで完了、これは楽勝だったな~と我ながらできる男に酔いしれました。しか~~~し、過去の経験から僕はいつも地雷を踏みます。今回もまた・・

はい、やらかしました。電装屋さんのお知らせのもとバッテリーはずしてたのです、C6に乗られた方はピン!ときましたか?そうですトランク閉めちゃいました・・バッテリー繋げません。。不幸中の幸いはシート倒せることでサンルーフ付きだと終わってました。でもトランク内にどでかいオーディオセットが鎮座しておりこれを全て外さないともぐりこめない・・結局3時間かかりました。あと窓ガラスを下げてなくよく割れなかったと。土砂降りの中車内は蒸し暑く窓ガラスは曇り、外からは真っ白・気が付いたら隣の駐車場の人が傘をさして覗き込んでいました、そりゃあ頭にライトつけたやつがうごめいていたら車上荒らし?と思われても仕方ない。。なんとか事なきを得ました 

メカに無知なくせに取説も読まない、そしていつもハマってしまう。でも故障も含めそうゆう車との関わりが嫌いでない、むしろ一層愛着が沸く。自分自身ながらマゾ気質だな~と思う今日このごろ・・

駄文を重ねまして申し訳ございません、皆様におかれましては常識的なお話で無知な記事をお許しください、おかげ様で学習しました。バッテリーが死ぬとトランクが開かない、窓が下りなくなるので開閉は注意する。良い勉強をさせてもらいました。