2 2CVフェスタ

90年代はミーティングをやれば2CVは必ず数台は揃った時代だったことから、1994年11月、2CVフェスタというのをやったこともありました。
長崎のメンバーのはからいで、大村の自動車学校を一日借り切ることに成功し、そこで2CVの大運動会をやったのです。

午前中は集合と各種説明。
最初の競技は「2CVクロワッサン競走」で、二名一組で決められたコースを走り抜いたのちに、ゴール手前に吊るされたクロワッサンを助手席の人が幌を半開きにした部分から上半身を出してかぶりつくといったものでした。

午後のはじめは「大陸」ならぬ「大村横断ウルトラクイズ」で、◯✕形式のおなじみのクイズ。
この日のメインだったのは「バック de ポン」といって、S字やクランクを含むコースをバックで競うタイムトライアルですが、さんざんバックでコース内を回らされたあげく、最後は2CVの細いタイアで地面に置かれた紙コップを踏み潰してゴールとなる、かなりハードな競技でした。
私も参戦しましたが、遊びとはいえ笑う余裕もないほどの緊張と集中を要するものでした。
優勝者にはミシュランの2CV用新品タイヤが2本贈呈されました。
これを勝ち取ったのは隣県の2CV乗りの現役警察官で、やはり彼らは日頃からコースを使っての競技練習などをさせられているのかと思ったものです。
今では考えられないことですが、2CVだけで十数台が競技に参加しました。

「バック de ポン」は2CVの終了後、その他のモデルにもチャンスが与えられましたが、紙コップ潰しにはタイヤ幅が広いということで、CXやXMには2CVに対してマイナス2ポイントが課せられてましたが、よく考えて見れば大型車でのバック走行のほうが不利な面もあり、果たしてこれは正しかったのかどうか…。