錆止めぬりぬり

夏が過ぎ、2CVの季節が戻りました。
久しぶりのエンジン始動をしくじり、ものすごいバックファイアーに肝をつぶしたり。
なんとか目覚めて慎重に走り出してみるものの、もうひとつパッとせず、「都市高速を一周してきては?」というアドバイスを受けて、それを実行したらようやく調子を取り戻しました。
福岡の都市高速環状線は南はゆるやかなコースですが、北側はカーブが連続、高所での突風も怖いし、交通量の多いジャンクションでは速度を誤ると横転しそうで、久々にドキドキするドライブでした。

上の写真は環状線を一周したのち東端まで走って一息入れたときのものですが、まさか高速を走ったからでもないと思うけれど、ふと目をやると向かって左のヘッドライトのステーの塗装が剥げ落ちていて、下地が茶色に錆びていることが夜目にも判明。
ここから錆止めぬりぬりの日々がスタートしました。

まずホームセンターで錆止め転換剤その他を購入。
今回初めて知ったのですが「錆止め転換剤」とは、サビてしまった赤サビを化学反応により「黒サビに転換」して防錆皮膜化するというもので、錆予防剤とは違うものとのこと。
2CVのライトステーは車体色によるのか、黒とグレーの二種が存在しますが、赤黒チャールストンは黒なので黒を購入。

軽く養生して、できるだけ浮いてきた塗装を削ぎ落とし金属ブラシやペーパーで擦りますが、なにぶんこういう事に不慣れなので簡単な事しかできません。やり始めて気がついたのですが、右も同様で、浮いた塗膜が卵の殻のようにパリパリ剥がれ落ちましたが、まぁ40年前の車体だし、この際、左右同時に作業ができたのは幸いでした。

ステー部分の塗装はほどほどの時間で終ったものの、その目で見渡すとエンジンルーム内には塗っておいたほうがよさそうな部分があり、ついでだから少し塗ってみると、真っ黒で光沢のある仕上げではダメで、黒に思えるところも厳密にはダークグレーなので、後日再びホームセンターへ。

グレーのつや消し仕上げというのがあったので、AIに写真を送り「この2つを混ぜてもいいか?」と聞いたら、「同じメーカーなら可能、ただし仕上がりは半ツヤ仕上げになります」とのこと。
おお! 半ツヤならむしろ望むところだからそれを購入、少し塗っては色を見ながら調合して、オリジナルに寄せたダークグレーを作りました。

サビの目立つファンの周辺や丸い網カバー、ヒートエクスチェンジャーなどに少しずつ塗ってみると、思ったよりいい感じになり、調子に乗って毎晩ガレージに詰めて塗りまくりました。やっていると、場所によって色の使い分けや濃淡など、いろいろアイデアも浮かんできたりと、結構没頭できました。

ついでにワイパーアムも
いったん黒で塗ったものの、黒ではおかしいのでやり直し。

これとは別に、走行中、左のリアドア周辺から異音がするので見てみると、閉まり方が曖昧できちんと深く閉まっておらず、押すと5ミリぐらいプカプカ動きますが、右は固く閉じているから明らかにおかしい。
で、ストライカーの調整をすべく工具で緩めようとすると、ストライカー自体がユルユルで音が出るのも納得。

ところがこれ、上下左右に動くため、位置決め如何でドアが閉まる時の感触や深さが異なり、何度もやり直しをした結果、右と同じになる位置を探り出すことに成功。
というのもducaさんの入念な作業を随分見てきたおかげで、ただ閉まればいいというのではなく、軽く手を離すと自然にパチャッと食い込み、それでいて深く安定する位置に収まるポジションを捉えることに注力しました。

左の写真、逆さですが MADE IN FRANCE の文字が。

機能と感触が互いに無理なく、高い接点で結び合うまで、何度でもやり直しをすることが大事だということを学んだようです。

なーんて、私はせいぜいこれぐらいのことしかできませんが、しばらくは2CVと遊べそうです。
先日の夜、福岡は市内に空港があるちょっと変わった街ですが、南東側には誘導路と並行に延びる県道があり、ちょうど着陸してターミナルへ向かうJALのA350がいたので、3/4速で懸命に加速、このフランスの最新鋭機をぶっちぎることができました!

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