うーむ…

シトロエン/DS販売会社からと思われる広告メールがどきどき届きます。
そこに「シトロエンオーナーインタビュー」というのがあって、今回はXMに惚れ込んで乗っておられる方が紹介されていました。

とくに色が素敵で、日本に輸入されなかった淡いブラウン系に拘って塗り替えられており、一段とエレガントな雰囲気のきれいなXMでした。今日びは性別に言及していいのかどうかわかりませんが女性の方で、街で走行するXMの姿を偶然見かけて、一目惚れだったとか。

「エンジンをかけたときに、ゆっくり車高が上がって、猫がけだるく起きてきたみたいな感じ…」フムフム。
ここまではいいけれど、そのあとに誤認があり、そこが見過ごされたままになっているのは、かえすがえすも残念でした。
「坂道だと私を平らにしてくれようと後ろだけ上がってきたりするんです。」と文字でも動画でもXMの特徴として語られており、私はステキなものに、ささいな揚げ足取りをする無粋な趣味はありませんが、ここのところはハイドロの基本として非常に大事なことだと思うのです。

いまさらですが、ハイドロは車重にかかわりなく車高(姿勢)を変化させないようハイトコントロールが機能しますが、それはあくまで路面に対して一定の高さを保持するということであり、坂道でボデイを水平にするということではありませんよね。

当然そのような動きがあるはずもなく、つまり坂の途中に建つ家のような姿勢を取ることはないわけです。これが個人のブログとかであればむろんスルーしますが、PSAグループの絡む公式な発行物として、この記述はいかがなものかと思うわけです。

ネットからXMの絵を拝借して図を作ってみました。言葉通りに解釈すれば、こういう事になりそうですが、それはあり得ませんよね。

うーむ…」への10件のフィードバック

  1. PSAグループの広報誌にそんな間違いが載るのは問題ですね。
    PSAに間違いを教えてあげた方が良いかもしれませんね。今のPSAの広報にはXM以前のハイドロのことを知らないのでしょうか。XMは停止中に後ろがひょこひょこと上下しますから、そんな誤解が生まれるのでしょうね。

    BXのボビン式メーターを今でもディジタルメーターと書いている自称シトロエン好きの評論家もいますが、個人の勉強不足と思って無視していますが。

  2. 本来は間違いの通知をすべきなんでしょうけど、どうせ昔のシトロエン乗りのうるさい連中がイチャモンつけてきたと、クレーマーのようにあしらわれるのがオチだろうと思って動いていません。
    ボビン式メーターがデジタルとは、これまた笑うに笑えない間違いですね。

  3. 私もa○○c citroen拝見しました。2015年くらいの雑誌○ipoに出ていた方だと思います。kazztomoで検索するとブログも拝見できたような気がします。夏はxmに乗らないそうで、それなら維持できるだろうなと思った記憶があります。さて、話題の坂道の件ですが、雪国ネタで恐縮ですが、上り坂はともかく下り坂はハイドロは凍結した雪道では非常に重宝します。急な下り坂は速度制御とともに、姿勢制御が重要で、走行する勾配が急になるほど、前輪に荷重が集中し、後輪は荷重が抜け、ホイールロックしやすく非常に滑りやすい状態になります。車が傾斜に対して斜めになっている状態で後輪が滑ってしまうと、重力にしたがって後輪だけが下方へ滑り出し、スピンや横転の危険性が高まってしまいます。この時、ハイドロが路面に対して車体が平行になるように姿勢制御してくれているのか、凍結路面の坂道でもスピンしたことはありません。ハイドロ+ESC(ESP)は最強だと感じています。ただし、アンダーステアが強いのか、低μ路では曲がりにくいのが欠点です。

  4. 蛇足ですが、C3&C5 AIRCROSSにも上記目的でのヒルディセントコントロールディバイスが付いていますが非ハイドロなので姿勢制御ではなく速度制御によるコントロールだと思います。南国ではあまり使用頻度はないディバイスかもしれませんが寒冷地では結構使用頻度があります。

    • むかし一夜にして真っ白になった山頂のホテルから下山する際、滑って前輪が側溝に落ちていらい、ハイドロだろうが四駆だろうが怖くて雪道は決して運転しないことにしています。
      ご指摘のデバイスは数種あるようですが、どれも変化がわからず私には無用の長物で、そもそも取説もろくに読まないので、使えていない機能もいろいろあるようです。

  5. 仰るように、今さら宜しんぢゃあないでしょうか? オーナー様の個人的/希望的印象だし・・・。
    それにしても最も幸せだった頃の古き良きマインドが今だに保たれているのに驚嘆させられますネ~。
    ハード/ソフト/エンバイロメント/〇 辺りも含め完全に揃っての事でしょうが、当方みたいにゴチャゴチャ言わず ひたすらテイストの神髄を楽しみ倒すのもアリの様ですね~。
    若しかしたら これは幸せのバラ色はいどろぬま なのでは・・・?

    恐らくオーナー様も古い解説記事の間違った文言をそのまま・・・差別化/自己満足的に納得され現在に至っているのでしょうが、若しかしたらオーナー様の無意識の強い神通力? で 図のように軽いリヤが早め/多めにUPして暫しの間 辻褄が合うのかも知れませんゾー!(笑)

    変な動きと云えば、Xanで緩斜面に僅か斜めに駐車した時、”腕立て伏せ” を延々と頑張り続けていた様な・・・、これは何に例えたらよかったのでしょうか?(笑)

    BXのボビン式メーターを今でもディジタルメーターとは、・・・どうせなら ”アナログ式ディジタルメーター” では如何でしょう、、、?

  6. この記事を拝見して、XMの関連記事は無いかと見てましたら、茶色のXMと並んだGSでしたか?の写真を見ました。とても綺麗で上品な色でした。下の画像の様な姿勢だと発進したらフロントの下擦りませんか?
    乗車したらリアは下がるのでしょうけど。仰るように路面に対しての姿勢の制御というお話が、ごもっともと思います。
    悲しいかな、今のシトロエンのフロントはそういうハイドロのイロハ的な知識も無いのですね。
    しょっちゅう来るメールでは、オールドシトロエンを愉しむ的な画像をふんだんに掲載した広告を見るたびに、本音と建前の姑息さを感じてしまいます。
    シトロエンディーラーではC6以前のハイドロオーナーは小煩い昔のクレーマーオーナーとして見られるのでしょうか?ならば甘んじて受け入れましょう。

  7. 多数のハイドロオーナー様のキビシーイご指摘がありますのでヒジョーニに申しにくいのですがこの麗しいご婦人はこのハイドロにぞっこんなのであります。
    同じぞっこんな65になる爺が察するにこの個体は非常にうらやましいほどに嫉妬するほどご調子の良い個体でありますことは荒れたところを走るXmの揺れ方で私としてはよだれを垂らして10回ほど見入ったほどのものです。XMにです、XM.
    きちんと調整してなおストラットのメッキの剥がれもなく後ろのベアリングもスムーズな動きもベストの今どき珍しいXMです。
    ゾッコンになっているオーナーの坂道における挙動を爺が察するにはよく調整または整備されている個体はリアが不思議なほど柔らかな動きをします、上り坂としますと柔らかなリアは沈み気味でそこから発進するともう少し沈んでしまいます。
    少し進んだところでハイトコレクターは沈みすぎたリアを上げ始めます、この動きは非常に不思議なほどの動きでスムーズに上がってきますからメカのことに詳しくない方なら、いやこの爺でもこのように表現してしまうかもと思った次第です。
    おわり

  8. 本文でも書いていますが、素敵なXMとオーナーです。
    しかも、驚くべきは、一見初期型のプレーンなXMのように見えますが、実際は後期型Xmで、それをフロンドグリル、装飾のないお盆のようなデザインのホイールキャップ、リアのウイングやエンブレム、ボディ同色のバンパーとサイドモールまで黒系のつや消し仕様に変更するなど、その徹底した拘りと情熱には舌を巻きました。

    いうまでもなくクルマのオーナーは、多少の誤認もひっくるめて、自由に車を楽しむのは当然こと(かくいう私もそっち側で、込み入ったメカ話などほとんど理解もできません)。
    ただし、そこにメーカー側が絡んだ瞬間から少し意味合いが変わってくるので、間違いが放置されては困ると思いました。

    一般ユーザーにもご登場願って販促に繋げようとする意図はわかりますが、その際のチェックの甘さ、その一点を言っているわけです。
    それでなくても、ハイドロは非常に誤解を生みやすい精妙なシステムで、だからこそ会社側は注意を払うべきだと思うのです。

    それを真面目なネタとして取り上げるのも無粋な気がしたので、無邪気な笑い話として(おかしな図を作って)アップしたつもりでしたが、途中から話の主意が変わってきたようで、自らの表現力不足が招いた結果だろうと反省しています。

  9. ducaさんやnakayosi さんのコメントを自分なりにまとめさせていただくと、「素晴らしい状態のXMを好きで乗っている方なのだから、ちょっとしたメカニズムに関する誤解など糾弾しなくて多めに見てあげましょう。」と言うことですね?
    XM に惚れ込み維持しているその女性には僕も共感するし、お二人の寛容な意見にも賛成します。

    ただChiracさんはXMの持ち主を非難しているのではなく、ハイドロサスについての間違った内容をそのまま掲載したPSAの対応はいかがなものか?と書いているだけで、僕もPSAの対応は問題だと思い同調したわけです。僕も(多分Chiracさんも)XMの持ち主に「キビシーご批判」をしているわけではないので誤解なき様😅

    もし僕がPSA広報の責任者あるいは例のXMのインタビュアなら、XMの持ち主に優しく誤解を訂正して「水平に」の部分を違う書き方にするか、(注)や何かで誤解を訂正しますね。
    広報誌というものはその会社の考えを反映するわけですから間違った内容は(たとえインタビューでも)アウトと思います。

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