慣れない雪

今年の寒波はいつもとはいささか違っているようで、厳しい寒さが続いています。
普段なら雪とはほとんど縁のない福岡でも、24日は夕方から一時は強い風雪が吹き荒れました。

写真はたまたま外出していて、帰宅中の信号停車中に撮ったものですが、福岡市内でこれほど道が白くなるのはそうはありません。

雪の量はさほどでもありませんでしたが、これまでなら降ったらすぐにベチャベチャになるのに、今回は気温が氷点下だったせいかサラサラで溶けないので、道はみるみる白くなるという珍しい光景でした。

道路の白線も見えないし、北国のように雪に慣れていないのでみんなビビっているようで、おそるおそる30〜40km/hで走っていましたが、なんとか無事に帰り着きました。

オールシーズンタイヤも一考の余地ありと思わせる経験でした。

sphereと乗り心地の関係について

新潟のcongです。皆様雪害は大丈夫だったでしょうか。こちらはテレビニュースで報道されるほど悲惨な状況でしたが、ハイドロのおかげで悪路を走破して無事帰宅できました。さて、本題ですが、ハイドロシトロエンには様々な種類のsphereがあるために、形状・容積・窒素圧・orifice径などこれらの物理的な要因がサスペンションの快適性に「どのように」、「なぜ」影響するのかを理解するのは簡単なことではありません。
 ハイドロシトロエン乗りなら、誰でも経験から分かることは、ガスが抜けてsphereの圧力が低下すると乗り心地が悪化するということです。一見、同じ容積なら、ダンパーのように気体の圧力が小さい方がサスペンションは柔らかいのではと思われます。私の知り合いの理科の先生もそう答えました。しかし、ハイドロニューマチックシステムでは真逆になります。それはポンプによりシステムが常に145~170barに加圧されているからです。
 便宜上、単純化して考えてみます。例えば、400ccで初期圧力40barのsphereがあるとします。初期圧力とはsphereに刻印されている圧力です。そして、サスペンションシステムの動作圧力が100barだと仮定します。イグニッションをオンにすると、サスペンションが定位置になるためにオイルがポンプによって送り出され、sphere内の窒素が動作圧力の100barまで加圧されます。高校の理科で習ったボイルの法則で、温度が一定なら気体の体積×圧力は一定なので、そのときの体積は400×40÷100=160ccになります。
 もし、同じ容積で初期圧力80barのsphereなら、動作圧力100barまで加圧されたときの体積は400×80÷100=320ccになります。同じ動作圧力ならば、よりガスの体積が大きいsphereの方が、初期圧力が動作圧力を超えていない限り、柔らかいということになるでしょう。また、sphereのダンパー穴orificeが大きい方が減衰力が低く、乗り心地が柔らかく感じられるというのも穴ほじりをしたことがあるハイドロ乗りならば経験するところです。

 つまり、容積が大きく、窒素圧が高く、orifice径が大きいsphereほど乗り心地が柔らかいと考えて良いと思われます。

上の表は私が調べた各種sphereの容積・窒素圧・orifice径の一覧表です。主に日本導入モデルを中心にまとめてみました。特に前段の表ではC5のsphereのバリエーションについてまとめてみましたが、年式やグレードで多岐に渡ることが分かります。他のバネ車ならば、コイルスプリングやダンパーで調整するところをそれぞれのグレードの特質を考慮してsphereで細かく調整しているのだと思います。こうやって見るとCXのsphereが一番柔らかい感じがします。逆にハイドラクティブサスの車はorifice径がかなり小さいことが分かります。逆に、下の図のように同じC5でもハイドラクティブ3(アド球を持たない電子化されたハイドロニューマチックと言われているようですが)の車は1.90/1.30のようにorifice径が大きいので、アド球の存在や、アド球のorifice径や、ハイドラクティブレギュレーターのダンパー径(ともに直径1.10mmという噂です)や、ハイドラクティブレギュレーターの配管の大きさ(10mmという話を聞きました)などが関係しているのかなとも思われます。

C5 Phase1のsphereスペック表(Automobile Citroen C5 Handbook Private cars 2002 P.210)

1つ未解明なのが、C5のsphereの表示です。今までのsphereは500/75/1.90のように容積・窒素圧・orifice径が表示されていましたが、C5以降のsphereの場合にはハイドラクティブ3も3 plusの車もsphereのスペック表示のorifice径のところが0.90/0.48のように数字が2つになっています。これが何を示すのか、海外の掲示板を見ても意見が錯綜しています。leaf valve等の仕様変更で新たな可変ダンピングシステムを持ち、orificeの大きさが切り替えられるのか、よく分からないのが現状です。詳細な情報をお持ちの方がおられたら是非ご教示いただきたいと思います。

上の画像はXMのleaf valveのカッタウェイ画像です。右上のように直径3mmの穴が8つ空いています。4つの穴が飛び出ています(凸穴)。残りの4つ穴は引っ込んでいます(凹穴)。そして、裏側は逆になっています(凸→凹、凹→凸)。イン・アウトどちら側に流れるにしても、凹穴から入ったオイルを、出口の凸穴上のスプリングワッシャーがフタになってふさぎますので、大きな油圧がかかった時だけスプリングワッシャーが押されてオイルが流れるという仕組みです。

私事ですが、今、Xantia Actvaに興味を持って色々調べて楽しんでいます。メカ好きにはたまらない代物です。ただ、本当に資料が少なく、フランスからのつてでなんとかシトロエン本社刊行のサービスマニュアルと技術資料を入手しました。その中にActiva suspensionとHydropneumatic、Hydractiveソフトモード・ハードモードの違いの説明ページがあり、興味深かったので以下に紹介いたします。

シトロエン社技術資料(Cours Citroen sur le SC-CAR des Xantia Activa p.7より抜粋)

Ⅱ- ROULIS ET SUSPENSION HYDROPNEUMATIQUE

A – RAPPEL DU FONCTIONNEMENT AVEC UNE SUSPENSION HYDROPNEUMATIQUE CLASSIQUE

Avec une suspension a ressorts metalliques ou pneumatiques, lors de la mise en appui dans un virage, la roue exterieure comprime sa suspension, ce qui limite le roulis. Or, avec une suspension hydro-pneumatique, les deux elements d’un meme essieu etant relies hydrauliquement, le liquide de l’element comprime est refoule vers l’element en detente et donc ni le volume, ni la pression ne varient dans l’element comprime, ne s’opposant pas au roulis. L’effet d’antiroulis n’est assure que par les barres antiroulis, ce qui explique leurs fixations rigides (rotules).

直訳すると

Ⅱ – ロールおよびハイドロニューマチックサスペンション

A – 従来のハイドロニューマティック サスペンションでの操作上の注意事項

説明図:「Pg(Pressure gauche:左[sphere]の圧力)= Pd(Pressure droite:右[sphere]の圧力)、Vg(Volume gauche:左[sphere]の体積)= Vd(Volume droite:右[sphere]の体積)は不変である。従って(ステアリングを急に右に切った場合、アウト側の左脚が圧縮され)その結果としてオイルが左から右に流れ(その結果として右脚が伸びて)、左方向のSens du roulis(ロールが検出される=ロールを防げない)となる」と解釈されると思います。

説明文:金属サスまたはエアサスでは、カーブで車体が押し下げられると、アウト側の車輪がサスペンションを圧縮し、ロールが制限されます。 しかし、ハイドロニューマチックサスペンションでは、同じ車軸(左右)の 2 つのsphereが油圧で関連しており、圧縮されたsphereの液体が膨張中のsphereに向かって流れるため、圧縮されたsphereでは体積も圧力も変化せず、ロールを抑制しません。アンチロール効果は、アンチロール バーによってのみ提供されます。これは、そのリジッドマウント (ボール ジョイント) のことを説明しています(のことです)。

この技術書によれば、ハイドロニューマチックサスペンションでは他のエアサスとは異なり、左右sphere内の気体の圧力と体積が一定のために、オイルが積極的に左右に移動する(etre relie = 関連する)と理解するのが適当なのかなと思います。関連されている懸架 les suspension relies、訳として少し違う気がします。英訳の the interconnected suspensionで検索するとHydropneumaticがちょろっと出てきます。この訳が一番しっくりする気がします。

こうやって色々調べたきっかけは、C5 Phase2の乗り心地が好きでずっと乗っておられる方が何人かいて、何か科学的な根拠があるのかもと考えて、歴代C5のsphereスペックを調べ始めたのがきっかけです。C5のorifice径の資料が乏しくて解決には至らなかったのですが、もし、ご存じの方、ご教示いただけたら、嬉しいです。長文、本当に失礼しました。自分のブログだと過ちを正してくださる方がいないので、正しい知識を教えていただけるCCQの存在は貴重です。感謝しかありません。皆様、良いお正月をお過ごしください。

引用:french car forum、Citroen BX do-it-yourself、Activa club France

こんなの見つけました

ベースはベルランゴです

2cvを再現しているのですね

Yahoo記事に、ベルランゴを改造して2cvもどきにするブランがあるのを見つけました。イタリアのカロッツエリアが手掛けるようです。流石昔からイタリアのコーチビルダーは有名です。日本ではシトロエンは少数派ですが、向こうでは充分2cv人気があるのでしょうね。日本でも以前レトロ懐古的なクルマが発売された事がありましたけど、上部だけの懐古主義で、何も心に刺さらなかった気がします。フランスの農民の為のクルマがこんなに愛されるのは、恐るべしと言わざるを得ません。

Yaho

11月関東お茶会報告


11月の関東お茶会は、11/13(日)にいっちょう東松山店にて開催だったのですが、ちょうど紅葉で色づきだして駐車場もとてもよい雰囲気でした。また、日曜日であったことなどからか、お昼過ぎのすいている時間のはずのお店が結構にぎわっていて、コロナも終わりつつあるな、と思わせるものでした

NoさんのC6は今回生憎欠席となったSさんのご紹介頂いたショップでのスフェア交換が完了し、乗り心地のお披露目でした。(関東のめぼしいお店はどこも混み合っていて、なかなか難しい状態なのです)

お茶会の途中でお店を抜け出して同乗試乗させていただいたのですが、元来決して悪くはなかった乗り心地がさらに良くなり、新車のころを彷彿されるものになりました。その後、私のC5の試乗を行ったのですが、同じハイドラクティブ3+なので乗り心地の方向は同じなれど、フラッグシップと同じとはいかず、クッションが薄いというか、フランスベッドと国産の普通のベッドくらいの違いはありました。

取り外したスフェアはMさんに行くことになり、MさんのC6もこれで乗り心地が良くなるといいな、と思っています。

Naさんの2CVは10月にキャブレターのガソリンホース取り付け部のカシメが外れて出火したとの話を以前聞いており心配しておりましたが、幸いなことに被害はそれほど大きくなく、燃えたハーネス類のやり直しから着手し、復活を目指されているそうです。


そのほか、前夜開催されていた環8お茶会の様子の話、MさんのC3購入経緯のお話、コロナ罹患怖い、食品検査のこと、CCQ福岡お茶会も参加したい、恐妻家とは、などシトロエンの話に限らない幅ひろい話が展開したお茶会になり、翌日は仕事の人も多かったことから、20時半ごろの解散となりました。

スイーツのお話

はじめに、以前自己紹介の際に写真が上手く挿入されずchirac様に手直しして頂きC3の写真が表示されるようになりました。

11月CCQ関東地区ミーティングの際にブログの使い方、写真の掲載方法を埼玉のTAMAより教えて頂きました。少しずつ使い慣れていきたいと思います。

本題ですが今回はスイーツのお話です。

CCQ関東地区ミーティングが東松山で開催されるため少し早起きをして群馬県桐生市にあるケーキ屋さんへ行ってきました。

パティスリーナチュレル ミヤケ さんです。

おそらく知ってる方や聞いたことある方もいると思います。FBMやその他イベント等に出店もされています。

ミヤケさんの名物はかぼちゃプリンです。

以前に天皇陛下が桐生市に訪問された際に2度献上された品です。

イベント出店時に乗っていく2CVです。

ラッピングもかなり可愛いですね…!

パッケージも2CVの絵柄付きです。

オーナー様と小一時間話し込んでしまいました。

オーナー様との出会いは去年11月に行われたキャンプの時でした。

夕方にDS21で来られ、自分は声をかけられないまま帰られてしまいました。

周りの方々に聞いてみると群馬県でケーキ屋さんをしているとの情報を聞き、桐生市にあるミヤケさんだと確信しました。

今年1月に開催された代官山モーニングクルーズの最終日にもオーナー様はDS21で来られたものの、また声をかけられませんでした。

ですがFBMでミヤケさんが出店しているとの情報を聞き、やっとオーナー様とお会いすることができました。

近くに川がありその土手沿いでケーキを頂きました。ショートケーキ、かぼちゃプリン、ブリュレ、アップルパイを購入。どれも最高の朝ごはんでした。

近くに来られた際はぜひ寄ってみてください。