関東お茶会

福岡では複数の参加者が発熱するなどしたため、中止となりました。
関東ではあいにくの雨模様だったようですが、無事に開催されたようで、写真を送っていただきましたのでご紹介します。

ducaさんお貸し出しによるスフェア圧力想定器とのこと

2024年

あけましておめでとうございます。
昨年はたいへんお世話になりました。

この目まぐるしい変化の時代、いつまでシトロエンをこれまでのように楽しめるのか想像もつきませんが、皆様のお知恵を借りながら、一日でも長くシトロエンライフを続けていきたいものですね。

CCQは本年4月をもって32周年を迎えます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

◆昨年末には巨匠がお亡くなりになるという衝撃が走りましたが、最近では巨匠のことをご存じないかとも多くおいでのことと思い、[CCQ小史]→[コラム]に[巨匠の思い出]として掲載しましたので、毎度の駄文でお恥ずかしい限りですが、よろしければぜひ御覧ください。
巨匠の人となりをわずかでもお伝えできれば幸いです。

◆CXオーナーのHさんによれば、今年はCXデビュー50週年とのこと。ああ、そうか!と思いさっそくCGの棚へ。

左は1974年10号、シトロエンのニューモデルとしてポール・フレールによる5ページに及ぶCXの紹介記事。右は翌1975年に日本上陸したCXが表紙となった8月号で奥にはDS。ちなみにこの号ではデビュー間もないポルシェ930ターボや、シトロエンのハイドロニューマティックサスペンションを採用したスーパーメルセデスの450SEL6.9の海外インプレッション、はたまた初代ゴルフの長期テスト開始など注目すべき記事が並んでおり、まだ免許もないのにやたらときめいていたあの頃が思い起こされました。

巨匠逝く

2023年も残すところ二週間ほどになりましたが、悲しい連絡がありました。

CCQ設立にあたり、最大最強の協力者であった巨匠ことTさんが、16日お亡くなりになったそうです。
享年89歳。

近年はすっかりご無沙汰してしまい、たまにお電話するぐらいでしたが、昔と少しも変わらぬ話しぶりであっただけに驚きました。
一度お訪ねしようと思いながら、ついにそれを果たせぬままになってしまったことは、なにより心残りです。

巨匠のご助力なくしてはCCQ設立もおぼつかなかったと思いますし、ひとかたならぬお世話になりました。
この原稿を準備するにあたり、アルバムやらなにやら、思い出すことがとめどなく溢れて心に迫りました。
謹んでご冥福をお祈りします。

(写真上)隠すように2CVの絵入りトレーナーを着ておられ、リクエストに応えて上着を半脱ぎに。すべてにおいて熱い情熱と強いこだわり、さらにはユーモアの心をお持ちでした。
(中)巨匠の代名詞でもあった初期型のGSクラブ-1015ccは新車から49年間ワンオーナー。写真の感じで白っぽく見えますが、ボディカラーは淡いクリーム色。ほかにDS23、CX、2CVなどシトロエンだけでも正確には把握しきれないほどで、ここ数年は日常の足として現行のC3を愛用されていたようです。主を失ったシトロエン達はどうしているのか…。
(下)ミーティング先で渓流釣りを楽しまれる巨匠。ジャンルを超えて何でもサラリとこなしてしまう自然体の達人でした。

予期せぬオドロキ

Amazonプライムに『アルフォンス〜君の男〜』というパリが舞台のドラマがあります。
その内容をここに書くのは、ややシトロエンから逸脱するようで憚られるのですが、後で繋がるのでお許しください。

主人公のアルフォンスは既婚者で、うだつのあがらないセールスマン。
念願だった家を買い、長いローンを抱えた矢先に会社をクビになり、妻にも言えず路頭に迷いますが、めぼしい職歴も能力もない40代半ばの男には、思うような仕事もありません。

彼は、幼いころ母親が家を出て行ったため父親から育てられましたが、女たらしという以外なんの取り柄もない父親は「男娼」として生計を立て、それで息子を大学まで行かせたツワモノで、その顧客はもう若くはないセレブの女性達。

破天荒な生き方をしてきた父親は、苦境に立つ息子を自分の「仕事」へ引き入れ、身なりから姿勢、声の出し方、詩の暗誦まで指導して自分の顧客の元へ送り込みます。
はじめはしぶしぶだったものの、やがて親譲りの才能が花開き、気がつけば顧客から顧客へと忙しく飛び回るようになり、すっかり魅力的な男になっていくのが笑えます。

その顧客の一人が政府高官の女性で、シトロエンは政官御用達という一面もあるのかC5Xが登場!
ついには、アルフォンスがC5Xを運転してパリ市内を走り、急げと云われて飛ばしたら警察に捕まるシーンがあったりと、ドラマ自体も面白いのですが、こんなオマケがつくとは思いもしませんでした。

もうひとつ、『アナザー』という2016年のフランス映画で、こちらは難解で見通すだけで疲れましたが、ワル社長の車がなんとSMでびっくりしました。さりげなくルノー16やBMWの02が出てくるあたり、時代設定が1970年代のようでした。

SMの登場シーンは短く、全編を通じて出てくるのは古いアメ車のサンダーバードなのですが、その素晴らしいコンディションとうっとりするようなボディカラーの美しさだけでも見た甲斐がありました。

追記;ちょっと調べていたら、このドラマに出てくるアルフォンスの奥さん役はシャルロット・ゲンズブールで、彼女はその名のとおりセルジュ・ゲンズブール(20世紀後半にパリで活躍したアーティスト、とりわけスキャンダラスな歌で話題となった「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」の作者)の娘さんで、その母親はあのジェーン・バーキンでした。どうりで面立ちにどこかで見たような気がしたのですが、大いに納得でした。現在ジェーン・バーキンの名は歌手や女優としてというより、あの有名ブランドのハンドバッグの由来としてのほうが知られているのかもしれませんね。
ちなみにセルジュ・ゲンズブールは現在のウクライナ出身、ジェーン・バーキンはイギリス、もっと見渡せば画家のシャガールはロシア、作曲家のショパンはポーランド、さらには日本の藤田嗣治など、いずれも他国からパリに移り住んで根を張り世界的存在へと登りつめた大物で、こういう人達は数知れません。パリという街にはそんな特別な土壌や力があることを思うと、ここで生まれたシトロエンが大衆車にもかかわらず他車とは一線を画していることも、当然のような気もします。