モナコの刑事

Amazonprimeのせいで、すっかり海外ドラマにハマっています。

いま見ているひとつは『リヴィエラ〜隠された真実〜』というイギリス制作のドラマで、舞台はモナコ。

世界のセレブが集まる美しいコート・ダ・ジュールで繰り広げられる、美術品を抜け道にしたマネーロンダリングが絡むサスペンスドラマで、出てくる車は高級車のオンパレードですが、その事件を追う気骨ある刑事の車が、なんとC5のディーゼルです。

ロールスロイスやランボルギーニが出ても無感動に見ているのに、C5が出てくると思わず「アッ!」と声が出て両肩は浮き上がり、顔を画面に寄せて何度も戻しては繰り返し見てしまいます。

2017〜2020年の作品で、ロシアのウクライナ侵攻前ですが、暗躍するのはロシアのオリガルヒであり、美術品を保管し無税で売買するのは、NHKでも特集されたフリー・ポートという謎の美術品倉庫だったりと、いま世界を賑わせている要素が盛り沢山です。

モナコという場所柄といい、ぞんざいな使い方といい、カッコイイのなんの。

バックナンバー

今春、ウイルス被害によってほぼ失われたと諦めていた過去の記事でしたが、かなりのところまで復活できたようで、そちらをバックナンバーに張り替えました。
写真など、どうしても取り返せないものも若干あるようですが、それでも、かなりの部分が戻ったように思います。

今後、このバックナンバーは「見るだけ」で、ログインしても書き込みはできないようになっているそうですので、その点はご了解ください。

2017年から5年にわたって、皆さんに投稿/コメントしていただいたものの集積が、ネットの闇から再び取り戻すことができてうれしいです。
4月以来の憂鬱の種でしたが、とりあえず一区切りできました。

※ただし、絶対ではないそうですから、今後どうなるか危険も孕んでいそうですが。

結果は…

さっき試乗から戻って書いています。
コードを繋いでから、約40時間近く経っており、ワクワク胸踊らせながらのスタート。

結果から先に言いますと、走り出しに、ほんの少しなめらかになっているかな?と思えるものは感じましたが、オイル交換でリフトアップしたあとのような明瞭な変化ではなかったように思いました。
ただ、あの時と、我が家のガレージを出てすぐでは路面状況が異なり、自宅付近の道路は工事のあとの継ぎはぎだらけで劣悪、決して同一条件ではありませんが、やはりあのトロントロンは格別だったし、そこにはどうも達していないように感じました。
そして、そのわずかな変化もものの数分で、いつともなく消えてしまったようで、この道を極める嶮しさの一端を垣間見たようです。

ただし、私のやり方やコードの選び方などに問題があるかもしれませんので、そのあたりはいずれducaさんに確認はしてみたいと思っています。

補足:夕方から出掛けて約40kmほど走りましたが、細かい凹凸での乗り心地の印象はすでに書いた通りですが、心なしか車がなめらかで全体に調子がいいように感じる瞬間が何度もあって「あれ?」とは思いました。乗り心地も、大きなうねりのあるところなど、ふわ〜んというハイドロ風味がやや嵩上げされたようで、これは気のせいなのか、あるいは40時間の水道管接続が効いているのか、そこははっきりわかりませんが、とりあえずそんな印象があったことを付け加えておきます。

【ついでにお伝え】
いまさらホームページを隅々まで見られることはないと思いますが、[ホーム]以外もちょこちょこと更新はしていますので、気が向かれたら見ていただけると幸いです。

〜というのも、ある方と話していたら「お茶会の報告は今回は写真だけで文章がありませんでしたね」といわれたので、お茶会の報告は毎月[お茶会]のページに簡単に必ず書いていますよと告げると、「えっ、それは知らなかった!」とびっくりされたのにびっくりしました。
ついでながら[CCQ小史]内のコラムも思いつきで更新しており、これは私が書いている駄文ゆえわざわざお知らせはしませんが、細かい変化はときどきありますので、お時間があればあちこち見ていただければ幸いです。

もうひとつお伝えしておきますと、以前のホームページでは[技術室]というのを作っていましたが、HP製作者によると、ここに投稿機能を持たせるためにすこし危ない要素があるかもしれない(断言はできない)ということで、これを廃しました。

その代わりに「カテゴリー分け」をしていますので、技術系の内容であれば投稿時に[技術][作業][実験](複数可)といったところへチェックを入れていただくとカテゴリー別の表示が可能となっています。

5分間の夢

このところ、CCQ内の一部の方の間では「乗り心地研究」が進行中です。
雨天前後や洗車後の不思議な調子の良さ、リフトアップ後に乗り心地がよくなる…といったことは、誰しも大なり小なり経験されたことがあると思います。
有志の皆さんは、その好ましい状態を除電シート、シルキーユニットなどを用いて、人為的かつ継続的に作り出そうという試みだろうと思います(まちがっていたらすみません)。

C5-ACはドバっとオイルが飛び出すそうで、まずポンプであらかたのオイルを抜いてから、リフトアップして残りのオイルを抜き出しします。右はリフトアップによってサスが伸びた状態。

個人的には、VW-Golfの+除電シートの場合は、エンジンレスポンスなどが明らかに好転したものの乗り心地には効果が不明、いっぽうC5エアクロスの場合はあまり変化は看取できませんでした。
ところが、C5-ACのオイル交換のためオイルショップに赴いたときのこと。作業中30〜40分ほどリフトアップしていたのですが、作業が終わり店を出た瞬間。

そのときの乗り心地ときたら、路面の凹凸をすべてまろやかに飲み込むトロントロン状態で、思わず「なんだ、これは!?!」と思うほどの変化が起きていました。
これは「そんな気がする」といった思い込みのレベルではなく、この瞬間はハイドロに並んだ…とさえ思うほどでした。

あまりの嬉しさに、ひとりこれに酔いしれながらニタニタしながら帰っていましたが、時間が経つにつれこの効果はしだいに薄れ、わずか10分を経過したころにはあっけなく元に戻ってしまうという「うたかたの夢」に終わりました。
しかし、はじめの5分間ぐらいは、まさに極上極楽の乗り心地で忘れ難く、このときほどリフトアップによる効果を確信したことはありません。

このことをお茶会の時にducaさんに報告したら、あり得ることだという風に深く納得され「それぞれの車は、条件さえ揃えば、本来はそれだけの潜在力をもっているということですよ」と言われます。
この変化を再現すべく、一つの実験をしてほしいと頼まれました。

車のドアキャッチと、ガレージの水道の金属部分をコードで結んで、一晩置いてから乗ってみてほしいということになり、ようやく使わないコードが見つかったので、さっそくその実験をしてみることになりました。

さて結果はいかに、またご報告します。

いい忘れていましたが、リフトアップや除電の効果は、ハイドロ/非ハイドロは一切無区別はなく、すべての車に該当することです。
ハイドロでもなぜかフンワリ軽やかでゴキゲンな時と、やたらとドシンバタンで好ましくない時がありますが、あれはハイドロ特有の謎の問題かと思っていたらそうではなく、サスペンション全般に共通する現象のようです。ハイドロのほうが顕著にわかりやすいということはあるかもしれませんが。

液足

書店にカーグラを買いに行ったら(まだウジウジ買ってます)、カーセンサーのEDGE誌の表紙がDSで、おやと思ったら、「フランス車はアシである」というコピーが目につき、中に輪ゴムで留められた別冊の表紙もDSで、どうやらフランス車特集のようでした。

パラパラやってみると、やはり別冊巻頭がそれでルノー、プジョー、シトロエンの順でいろいろ書かれているようでしたが、どうせ大したものじゃないだろうし分厚い本体は中古車情報だからゴミに出すだけと思ってみるものの、どうにもその衝動は抑えがたく、とうとう買ってしまいました。

はたしてその内容は、意外にも本当にフランス車が好きなライターが書いているらしいことが伝わってくるもので、内容も案外(といっては失礼ですが)正確で間違いなどはとくに見当たらずまずまずのものでした。

人様の著作物なので、せめて文章はぼかしました

初めて目にする面白い喩えもあって、プジョーのしなやかな乗り味を「猫足」ではなく「掴足(つかみあし)」といい、ハイドロに象徴されるシトロエンの乗り味を「液足(えきあし)」と表するなど、なかなか言い得て妙だなぁ…などと思ったり。
現代のシトロエンはハイドロを用いずに、どこまでこの「液足」を作り出せるかをテーマにしていると考えればわかりやすい気がします。

また、この中の記述で知ったのは、C5からブレーキがハイドロから切り離されたのは「欧州の規制でブレーキ回路は予備を含む2系統化が義務付けられたことが大きいため」とあり、その結果コスト高を理由に2017年を最後にハイドロは終焉を迎えるとありました。

私が思うに、コスト問題はブレーキを別にしたからというより、コスト削減が至上命題となった時代の波の中で、ハイドロにはコスト削減の余地がなかったからでは?ということと、これが「他車にない故障要因、整備の習熟と煩雑性、熾烈を極める国際競争の中で信頼性を失墜させかねない要因となると判断されたためでは?」と思います。

逆にいえば、今ほどコストを意識しなくてよければ、現代の技術をもってすれば最高・最上の、まさに夢のようなハイドロも作れただろうに…とも思ったり。

プジョーのページでも修理の達人のインタビューで、部品は欠品していて無いものもあり、05番台06番台の維持はイージーゲームではないとあり、いずこも大変なようですが、それでも以前よりは、確実にフランス車の人気も上がってきているように感じるこの頃です。

おしらせ

【参加連絡】は下記いずれかで、できるだけ早めにおしらせください

1 グループLINE 
[CCQグループLINE]から参加表明をお願いします
 ※[CCQグループLINE]はイベントに1度以上参加されてからの登録となります
2 お問い合わせメールから(奥村宛メールでも可)

自力でメーター交換しました

C6のメーターが突然消えました・・新品だと20万くらい・修理に出すと6~7万円との回答。ヤフオクで電装屋さんにだせば3万円との情報をいただき、メカ音痴な僕でもパネルを外せるか?色々調べたところ、やれると踏んでなんとか外して修理に発送しました。驚きは翌日のAM先方到着>その日に修理完了発送>翌日には自宅に到着するというレスポンスの速さ。。

その日夜土砂降りだったのですが、ホームセンターまで行き頭につけるLEDのライトまで購入しやる気満々で取り付け作業を開始しました。まあ外すときにコツを覚えたので取り付けはものの30分ほどで完了、これは楽勝だったな~と我ながらできる男に酔いしれました。しか~~~し、過去の経験から僕はいつも地雷を踏みます。今回もまた・・

はい、やらかしました。電装屋さんのお知らせのもとバッテリーはずしてたのです、C6に乗られた方はピン!ときましたか?そうですトランク閉めちゃいました・・バッテリー繋げません。。不幸中の幸いはシート倒せることでサンルーフ付きだと終わってました。でもトランク内にどでかいオーディオセットが鎮座しておりこれを全て外さないともぐりこめない・・結局3時間かかりました。あと窓ガラスを下げてなくよく割れなかったと。土砂降りの中車内は蒸し暑く窓ガラスは曇り、外からは真っ白・気が付いたら隣の駐車場の人が傘をさして覗き込んでいました、そりゃあ頭にライトつけたやつがうごめいていたら車上荒らし?と思われても仕方ない。。なんとか事なきを得ました 

メカに無知なくせに取説も読まない、そしていつもハマってしまう。でも故障も含めそうゆう車との関わりが嫌いでない、むしろ一層愛着が沸く。自分自身ながらマゾ気質だな~と思う今日このごろ・・

駄文を重ねまして申し訳ございません、皆様におかれましては常識的なお話で無知な記事をお許しください、おかげ様で学習しました。バッテリーが死ぬとトランクが開かない、窓が下りなくなるので開閉は注意する。良い勉強をさせてもらいました。

人と車のキャラ

『幸せなひとりぼっち』という2016年制作のスウェーデン映画を見ました。
主人公は太陽のように美しい最愛の奥さんを亡くして生きる望みを失い、何度も自死を試みようとする頑固で妥協を知らない独居老人です。

世の中のことすべてが気に入らず、集合住宅のルールにも厳格、毎朝敷地内の見回りをしては違反者には容赦ない叱責と、そこから巻き起こるトラブルが日課みたいな人です。

この映画では、車が脇役として登場し、主人公は父親の代から生涯にわたってサーブだけを乗り継いでいますが、同じ住宅地に暮らす知人はボルボ一辺倒なのが甚だ気に入らない。それでも、しぶしぶ折れて和解したのに、今度はその人がBMWを買ったものだから再び関係は悪化。
また、別の人が「ルノーを買う」というと「フランス車なんか…」と切り捨てます。

そんなことを繰り返しながらも、ようやっと周囲のコミュニティに少しずつ溶け込めたかと思えた頃、雪の降る朝、静かに天に召されます。

北欧の美しい映画でしたが、トム・ハンクスがこの作品をいたく気に入って、今秋自身の主演でリメイクするのだとか。大スターが演じれば違った輝きは出るかもしれませんが、この作品に漂う微妙な雰囲気は失われるような気がします。

車というのは、選ぶ人のセンスや価値観を示す小さくはない表現で、他人のそれが気に入らないというのも、心情としてはわかる気がします。
あえてシトロエンを選ぶ我々にも、相通じるものが声にはせずとも…ありますよね。


余談ですが、このところのロシアのウクライナ侵攻では、露軍の誇る最新鋭戦車がバンバン爆破されていく映像がありますが、使われる武器はアメリカ製はもちろん、実はスウェーデンはNATO非加盟でありながら世界有数の武器開発/製造/輸出国だそうで、その兵器がウクライナにも続々と供与され目覚ましい成果を上げているんだとか。
そのメーカーというのが、なんと「SAAB」というのはびっくりで、小型飛行機とか車から抱く温和なイメージとは裏腹に、実は世界屈指の軍事メーカーで、その優れた性能の前に露軍もタジタジだとか。


いぜん見た、『ハロルドが笑う その日まで』というスウェーデン映画でも、主人公は小さくも良心的な家具店を営んできたのに、突然目の前にIKEAができたものだから、ブチ切れて自分の店に火をかけたあと、IKEAの社長を誘拐して懲らしめるための旅に出るというヒューマンドラマがありました。そこで使われるのも旧式なSAABで、スウェーデンにおいてSAABはなにか特別なものがあるんだなぁと思いました。

もしも、シトロエンが軍事メーカーという別の側面を持っていて、あのマークは実はミサイルの飛翔をあらわし、スフィアは砲弾製造術の転用からきているなんてことになったら、そりゃあびっくりしますよね。