今回は電気編です。
さほど深刻なものではありませんが、次のような不具合とその処置のあらまし。
1,排ガス温度警告灯
フロントマフラーにつながっていたセンサーが、マフラー交換によって常時点灯するように。
聞くところでは、現在の法規では不要になっている由で、強いて取り付ける必要はないとのこと。
この警告灯は約12mm四方の正方形でスピードメーターの左下にあり、そもそも暗い2CVの室内にあって、この警告灯ばかりがやたら煌々と光るのが目障りで、とりあえず黒いゴムクッションを両面テープで貼りつけて視界から消していました。いずれ線をパチンと切ってしまえばいいだろう…ぐらいに考えていたところ、ducaさんは決してそういうことに同意されません。
センサーから伸びる線の先に丸端子を付け、エンジンルーム内のしかるべき場所にネジ止めして電気的な流れを始末をされると、なんと、エンジン始動後数秒は点灯し、やがてスッと消えるという本来の感じになったのには、いやはや参りました。

2,パーキングブレーキ
レバーを引けばダッシュボード上の小さな丸ボタンが点灯し、解除すると消える、、、筈のものが消えないという症状。
その背を少し押しつけると消えるものの、手を離せばまた点灯するので接触の問題だろうと思われました。
奥にスイッチらしきものがあり、解除時レバーの突起がそれを押すとランプが消えるという仕掛けらしく、そのかかり加減がこころもち足りないことが判明。
突起の前に太めのタイラップを巻きつけて、押すポイントを数ミリ付け足すことで解決しましたが、だいたいこの手の不具合は、点くべきものが点かず、点いてはならないものが点いてしまうというもので、次も同様。

3,室内灯
何事も簡素で最低限を旨とする2CVゆえ、室内灯はあるにはあるもののON/OFFは手動で、ドアの開閉に連動はしていません。
巨匠はそれを解決されたかったようで、もともとある室内灯のすぐ横に、もうひとつの室内灯がつけられていましたが、これがまったく点灯する気配もないから、夜の乗降時に広がる暗闇はひとしおで、メガネの場所やちょっとしたモノの位置さえ容易には見定められません。
あるときわずかの加減で、ほんの一瞬サブリミナルみたいに光ったことがあり、それを告げるとすぐに原因を探られ、ほどなくドア開閉に対応したスイッチらしきものを探し出されて調整をされると、いい塩梅にON/OFFするようになりました。
ドアがストライカーを離れた瞬間、間髪を入れず点灯するようになったのはありがたいけれど、強いて難を言えば、その光色はひんやりした青紫系で2CVにはそぐわないもので気になりますが、実用上の不都合はないのだからまずは喜ぶべきです。

4,クラクション
夜、青信号だというのにまったく動く気配のない前のタクシー。
お客と話し込んでいるのか、なんとそのまま再び赤になるに及んで、やむを得ずクラクションを鳴らそうとしたら「あれ?」、一向に音が出ず、このとき初めて故障していたことを知りました。
〜というわけで通電のチェックをされたところ、電気は来ているからホーン本体の問題だろうということになり、これを外してあれこれ試されます。
中が固着しているのだろうという見立てですが、分解できない作りのため音色にこだわらないのであれば、ヤフオク等で入手できるバイク用中古品で良いということになりました。
…といいながら、もしやという挑戦がもうしばらく続いて、ハンマーで軽く叩いて一定の衝撃を与えたり、あるネジが音の高低を調整するためのものだそうで、これを楽器の調律のように回しながら電気を流すなど繰り返しているうちに、一念が通じたのか、クーというような小さな音がでるように。
テスター経由の線だったこともあったようで、豆腐売りのような哀愁ある音色だったのが、本来の線につなぐと「プワーッ!」と尻餅をつくような威勢の良い音に変わり、びっくり仰天とともに解決と相なりました。

もはやducaさんにおかれてはわからないことはないようで、この電気編をまとめて投稿するつもりと伝えたら、あまりに低レベルでそれには同意しかねるというような渋面をされました。
しかし私にしてみたら驚きの連続であるから、あえてご意向に背いて投稿することにしました。
